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第五回「楽しいトイカメラ」実体験記

第五回「楽しいトイカメラ」実体験記

日に日に秋を感じる瞬間が増えてきました、みなさん、写真、撮ってますか?

秋の行楽シーズンを前にいい企画だと思いました、『トイカメラ』という題材。可愛いくて楽しそうだけど、ホントに使えるのか使えないのかよくわからないニクイやつら。どんな写りかたをするのか、比較すればきっとみなさんのお役に立つに違いない、こう信じた編集部は決して間違ってはいなかったと思います。少々、予備知識とセンスが足りなかったみたいですが…

では早速。今回買ってみたのは次の4キーワード。メーカーサイト、商品サイトで手に入れられる他、ネットショッピング系の雑貨屋さんにも扱いアリ。ただし品切れが多いようです。詳細は文末のお買い物メモを参考にしてください。

 ・大人の科学vol.14 ステレオピンホールカメラ 2,300円
 ・フィッシュアイ(LOMO) 6,090円
 ・LOMO サイバーサンプラー 3,800円
 ・はりねずみカメラ 945円


また、フィルムや現像にかかる費用は、お店によりバラツキがあるもののだいたい以下の価格帯です。35mmフィルムはコンビニでも現像ショップでも買い易いのに対し、110(ワンテンと読むようです)フィルムは家電量販店などで物色する必要が。よくわからない時は、定員さんに「ワンテンフィルムが欲しいのですが」と聞いてみましょう。

  フィッシュアイ/サイバーサンプラー/ピンホールカメラ
   ・35mmフィルムを使用(38枚撮り) 400円程度
   ・現像代+プリント代(1本あたり) 2,000円弱
   ・現像待ち時間 45分~1日程度

  はりねずみカメラ
   ・110フィルムを使用(35枚撮り/500~700円程度)
   ・現像代+プリント代(1本あたり) 1,000円程度
   ・現像待ち時間 3営業日


おそれながら編集部が習得したポイントとしては、トイカメラには2つの難関があります。そしてこの難関こそが出来上がりを左右するようです。しかも、これはおそらく勘と経験でしか突破出来ないのではと思われますので(少なくとも編集部はそうでした…)、とりあえず初心者の自覚がある方ほど、フィルムの用意も撮影量も多めをオススメします。

ちなみに「難関その1」は、ファインダー。普段デジカメをお使いの方は液晶画面を覗いて絵を確認するのに慣れてしまっていると思いますが、トイカメラには光学ファインダー(一般的なファインダー)しかありません。はりねずみカメラに至ってはただの枠しか付いてません。数回シャッターを切ればなんとなく感覚が掴めますが、その感覚が合っているかどうかも現像しないとわかりません。かなり当てずっぽうです。

次に「難関その2」は、光。自動補正が当たり前のデジカメに対して、トイカメラでは予想もしない暗さで撮れることが多々あります。フラッシュ無しのカメラがほとんどですから、基本は屋外で撮影。また屋内で撮る場合もなるべく明るい場所を選んで、“ダメもと”で撮ってください。まちがっても、決定的な1枚をトイカメラで押さえようとしないようにしましょう。

なんにせよ、カメラの癖とコツを掴むまではこのココロが大事です。

   奇跡の一枚を期待して、とにかく撮りまくる

撮れてなくてもしょうがない、トイカメラだもの。撮れているかどうか、現像されるまでのドキドキ感が醍醐味だと思って楽しみましょう。

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素人発信の心得をご披露しましたところで、まずはBRAVO30000W!さんからリクエストいただいた「同じ風景の撮り比べ」をご紹介します。題材が風景ではありませんが、お許しください。脳出子さんからいただいた「クロスプロセス」なるワザには手が出せませんでした、小声で応援していただいたのにすいません…ともあれ、素人が初めて遊んだ時どの程度の写真が撮れるのか、今回はそんなスタンスでお届けしたいと思います。

右の画像をご覧ください(写真5番目)。3色ひよこをクリックすると、同じ被写体を撮った4つの写真が登場します。それぞれの特徴はこんな感じでしょうか。

 ピンホールカメラ 「お、意外にしっかり?」
   暗い所は苦手そうだと思い込んでいましたが、これがなかなか。
   ぼやけた輪郭がぬいぐるみをドリーミーかつファンタジックに演出。
   (露出時間は、およそ一分間)

 サイバーサンプラー 「とりあえず無問題」
   そもそも停止したものを撮って面白いカメラではないハズですが、
   3羽のアヒルが12羽になるとそれはそれでカワイイかも…
   (調子に乗っておじさんを四人に増幅してみましたが…可愛くない…)

 フィッシュアイ 「暗い…」
   LOMOの中で予想外にフラッシュ機能がついてたのはこのためでしたか…
   もっと接近しないと肝心の魚眼効果が活きてこないこともわかりました。
   フィッシュアイ@室内は、フラッシュ使用&接写がコツのようです。

・はりねずみカメラ 「もっと暗い…」
   フィッシュアイを上回る暗さ。ほぼ何も映っていないに等しいです。
   これでも窓が多くて明るいところで撮ったつもりですがこの暗さ。
   このカメラは屋外用と割り切った方がよさそうです。

さて、ひととおりの雰囲気は掴めました。でもこれは全部撮り終わってから現像して初めてわかったこと。とりあえず色々撮る前に、フィルム一本分の試し取りをして愛機の性格を知り、一緒におでかけするのはそれからでもいいようです。

ちなみに、ぶっつけ本番で1回の現像にまとめてしまった編集部の成果はこんな感じ。はりねずみカメラはもっと慣れないといけませんねぇ。

  1位 39枚中26枚成功   LOMO フィッシュアイ
  2位 39枚中24枚成功   LOMO サイバーサンプラー
  3位 58枚中14枚成功   ピンホールカメラ
  4位 64枚中10枚成功   はりねずみカメラ

  なにをもって「成功」とするかは難しいところですが、今回はとりあえず
  「光の加減」に失敗して真っ黒けになったのを失敗、それ以外を成功としました。

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続いて、小雨が降る原宿の街に繰り出して色んなものを撮ってみました。原宿界隈を四つのカメラを持って歩く編集部員は、非常に怪しかったと思います。フィッシュアイに至っては部員の趣味でオレンジをチョイスしたので(自腹買いです)、目立ち度も怪しさも倍増です。そんな不思議な様子も想像しながらお楽しみください。

◎ピンホールカメラ

珍しく淡々と組み立てられたのにホッとしたのも束の間、露出時間というのが大変で。大人の科学なので、色々面白くて判り易い説明はたっぷり同梱されていますが(というかカメラの方が付録なんですが)、例によってそういうことはすっ飛ばすのが我々です。今回はどうも、露出時間を間違えたんじゃないかなあ…

説明書通りに「開放時間」なるものを3秒にしてみたところ、曇天の下での撮影だったのでまだまだ時間が必要だったようで。外が少し暗いな、と思ったら、思い切って長めに露出したバージョンも押さえておくと、どっちかが当たる気がします。
このカメラで撮った写真は、植え込みが茂る路地がぼやけ、都会のど真ん中の風景が少し違う場所のように見えます。歩く人も、幽霊みたいに見えます。この「ぼやっと感」がピンホールカメラの「味」なのかもしれません。

ちなみに「大人の科学」によると、このピンホールカメラはフィルムを巻かなくても露出できる=多重撮影(一枚のフィルムに二重に撮影すること)というワザが使えるらしい。ふんふん。
難しいことがわからないのに難しいことをやってみたくなる厄介なタチでして、街角の自販機とラスタカラーのポストカードで重ね取りに挑戦!

…うーん、サイケ…って言っていいでしょうか?(写真上から8番目)
手ぶれがいいのか悪いのか、ゲージツの世界は解釈が難しいところです。とりあえず、なるべく輪郭をしっかりと写したい場合はスタンド(付属はしてません)を使うか、平らな所にしっかり置いて撮影してください。


◎LOMOサイバーサンプラー

ひと言で言うと四連写カメラですから、とにかく動くものを撮影しないと面白くないことは編集部でも予測できました。その成功例が、タクシーとスイッチピッチ。スイッチピッチは、放り投げると空中でパーツが不思議な動きをして色が変わる玩具。変身のプロセスを記録できると、ちょっとした謎解きとアートな気分が味わえます。右手にカメラ、左手に玩具、投げながら撮影、という摩訶不思議なポーズも味わえました…。

現像前なので本当に成功しているかは判らない状態ですが、「動きが4回撮れるんでしょう?」という判り易さは大好きです。面白いぞ、ということで休日に友人を呼び出して実験台になってもらいました。フットサルをする足元も、四連写するとこのとおり。デジカメの連写はブレることもありますが、サイバーサンプラーは正にアナログの勝利、得意分野をいかんなく発揮してくれたようです。


◎LOMOフィッシュアイ

先ほども書きました。とにかく接近することです。現像して実感したことですが、直線を多く含むものを撮影するとフィッシュアイの真骨頂、魚眼効果がメキメキ発揮されます。外側に近づくほど湾曲してるのが、自動販売機だと一目瞭然。均等に並んでいるものの中で強調したいものを中心に撮ると、「これを見ろ!」と嫌が応にも目に飛び込んできますね。

さて、逆に広い視野で撮るとどうなるんでしょうか。
空を被写体にすると、簡単に素敵風な写真が撮れると思います。丸く切り取られた空なんて普段見慣れないので、なんだか貴重な感じ…とりあえず全部丸く切り抜かれて写りますから、色んな空を撮って並べるだけでもアーティスト気分です。これはセンスのある人が極めるともっと面白いことができるんじゃないでしょうか。


◎はりねずみカメラ

屋外なら、近い被写体も遠い被写体も、比較的問題もなく撮影できました。曇天でも問題無し。
難しかったのは被写体の選択です。やさしい輪郭が特徴のカメラらしいので、色味だけでもメリハリの効いた被写体を選ばないと、本当にボケボケしてしまいます。

折り畳むと4cm程度の立方体でキーホルダー金具も付いてます。いつでも鞄に付けておいて、思い出した時にバシバシ撮影しておくと、ある日意外な風景が撮れてしまうかもしれません。デジカメを持ち歩く方は、デジカメを使った時にこっちも撮っておくと、比較ができて面白いかもしれませんね。

編集部的には、はりねずみカメラが一番難しいカメラでした。でもこの値段と可愛らしさは今後も手放せない。これぞ!という使い方をご存知の方に、ぜひぜひキーワードや日記で面白さを教えていただきたいなと思う今日このごろです。

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街でピンホールカメラを持って撮影していると、小学生くらいの男の子がいぶかしげに「何やってるの?」と尋ねてきます。
「写真を撮っているのだよ」と答えると、うさんくさい者を見るような目つきで立ち去って行きました。

うさんくさく見られるのはさて置き、写真を撮るって、普段は通り過ぎる場所でしっかり立って周りを見るコトですね。こんなコミュニケーションもあったり、些細なことなのに異次元をとらえるチャンスのような気がしました。キーワードをご紹介くださった4名のみなさん、ありがとうございました!

プチプライスのトイカメラ、4つも揃える必要はないと思いますが、秋のお散歩に1つくらい連れ歩いてはいかがでしょう? まずはプレゼントにご応募を!もちろんたっぷりフィルムも付いてきます。

次回は温かいお茶にぴったりのお菓子を、「食べ終わってからも嬉しい」という視点でレポートする『2度おいしいプリティお菓子』を予定。美味しくて可愛いお菓子の登場をお楽しみに!


ー 今回のお取り寄せ先メモ ー

ピンホールカメラが付録の「大人の科学」はAmazon楽天BOOKSなどで取り寄せ可能です。書籍なので大型書店にも置いてあるかもしれません。

LOMOのシリーズは公式サイトでショッピングできます。どうしても実物を手にとってみたいという方は、取扱い店リストを参考にしてください。

はりねずみカメラも、ラブリーで癒される公式サイトからショッピング可能。色々選べるのでついたくさん欲しくなります。

LOMOもはりねずみカメラも、なぜか青山ブックセンターなど大手書店の扱いが多いようです。確実に手に入れる意気込みでなければ、そういったところを覗いた時の偶然の巡り会いもいいですね。くれぐれも、一緒に多めのフィルムを忘れずに!

今回の「楽しいトイカメラ」
4名様におすそ分け!

今回トライしたトイカメラを、抽選で4名様にプレゼントします。もちろん未開封の新品。カメラ好きの方から、これからトイカメラに挑戦してみたい!という方まで、こぞってご応募を。編集部より素敵な作品を撮れた方は、是非日記などで出来映えを自慢して教えてくださいね。編集部に、「上手に撮るコツ」を是非ともレクチャーしてください!
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掲載は隔週水曜日、「関心空間の特集」と交互に公開します。第六回のレポートは、10月3日。毎週水曜日は関心空間にご注目を!

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