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ピクニックに行こうよ

天気がよい日には、レジャーシートとおにぎりでも持って屋外にでかけるのも楽しそう。アミューズメント施設のように絶対的な何かがあるわけではないけれど、その分楽しみ方はフリー。お気に入りの本を片手に日なたぼっこでもして、コーヒーやビールなどを飲んで……。そんな過ごし方にぴったりの電車で行けちゃうオススメスポットを編集部がいくつかピックアップして紹介します。

オススメスポット紹介
その1.兵庫島公園[最寄駅:二子玉川駅] その2.花園神社[最寄駅:新宿三丁目駅] その3.若洲海浜公園[最寄駅:新木場駅] その4.海芝浦駅[最寄駅:鶴見駅]

その4. 海芝浦駅

JR鶴見駅より鶴見線「海芝浦」行きで、終点「海芝浦」駅下車。
SuicaやPASMOで行ける「旅」。

「ピクニックのお出かけ」最終回を飾るのは「海芝浦駅」。そう、目的地が駅そのものなのです。ですので、今回に限り特例措置として最寄り駅はJR京浜東北線の鶴見駅といたします(ここで列車に乗った時から、旅は始まるのです...※写真1枚目)。

鉄道紀行文作家の故・宮脇俊三は著書で「どこか旅に出たいが遠くへ行く時間のない人は、海芝浦駅へ行くとよい」と紹介しています。関心空間でも、sjo k.さんなどが「JR鶴見線」というキーワードでこの駅について書いておられます。ここは川崎と横浜の臨港地帯を走る鶴見線の終点駅。「海に最も近い駅」「改札から外に出られない駅」として有名な駅なのです。

さて、鶴見を出発した3両編成の列車は工業地帯を抜けて、約12分で終点の海芝浦駅に到着します。ホームに降り立つと、目の前には海。そしてその先には鶴見つばさ橋(写真2枚目)。海沿いを走る鉄道と言えば江ノ電などが有名ですが、ここは「海沿い」なんて生ぬるいものではなく、駅自体が海の真上にあるのです。そして何もありません。列車を降りて、奥へ進むとわかりますが、この駅は東芝京浜事業所の構内であり、一般の人は改札の外へは出られません(本来、改札は事業所の詰め所なはず)。だから「改札から出られない駅」なのです。しかし、近年、東芝の粋なはからいによって、公園が作られ、ホームにも簡易Suica端末(写真6枚目)がも置かれているので、そこだけ限定で「出られる」ようになったのです。そうそう、もちろんPASMOだって大丈夫です。

実際にこの地へ降り立つとわかりますが、人のいない時間だったりすると(実はけっこうな人気スポットだったりするので、それなりに誰かしらがいたりするのです・・・)「この世の果てなのでは?」と思えるぐらい、世離れ具合を味わうことができます。たとえば1人になりたい時などはうってつけです。本を持って出かけるのも良いでしょう。「レジャーシートを広げてお弁当」って雰囲気ではないですが、おにぎりとかなら絵になります。そう、落ち込んで立ち直れない時にもいいんじゃないでしょうか。ここへ来ればきっと「なんでこの程度のことで落ち込んでいたんだ・・・」と思えるでしょう。

っとまあ、ネタ満載な駅ですので、やはりと言うべきかちゃんと「関東の駅百選」にも選ばれています。それとそう!この鶴見線の駅名がまた凄いのです。安田財閥の安田善次郎からとった「安善」とか、国道15号線の上の駅だから「国道」(この駅もなかなか凄いです)とか、ちょっとお伽話の世界へ迷い込んだんじゃないか?と思えるぐらい異空間っぷりを堪能できます。鶴見線の旅に出れば、必ずや「知ってるぅ?」と人に喋りたくなるはずです。鉄道マニアならずとも一度は行っておくべきでしょう。とにかくこれほどのんびりとした時間を過ごせる場所は他にはないですよ!断言いたします。※通勤など日常の足としても使われていますので、もし行かれる場合はくれぐれもマナーには注意しましょう。

【JR海芝浦駅・海芝公園】
住所:神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目
9:00〜20:30(海芝公園)
海芝浦駅の時刻表(駅探)
関心空間で“鶴見線”を検索

その3. 若洲海浜公園

JR・東京メトロ・りんかい線 新木場駅よりバスで10〜15分。
国内最大級の風車がある都内屈指の穴場スポット!

みなさん、国内最大級の風車が東京都内にあるのを御存知でしょうか?今回の目的地は、その国内最大級の風車がある若洲海浜公園です。場所は東京湾のほぼ果て。最寄駅はJRおよび東京メトロ、りんかい線の新木場駅(写真1枚目)。新木場自体が都内でも「端っこ」に位置するわけですが、そこからまたバスに乗り約10分(歩くのはちょっと厳しいです)。バスの本数も少ないですし、プチ秘境ムードを味わえる、都内屈指の穴場スポットといってもいいでしょう。

最寄のバス停は「若洲キャンプ場前」。公園の入り口には2枚目写真のように「区立若洲公園」という看板がありますがご心配なく。厳密にはここは東京都立「若洲海浜公園」と江東区立「若洲公園」の2つからなる公園なのです。「都心から一番近いゴルフ場」若洲ゴルフリンクスが併設されるなど、敷地は都内でも最大級。周囲は約4.5kmのサイクリングロード(レンタル自転車も有)、キャンプ場(写真4枚目)や海釣り場(写真5枚目)、子供が喜びそうな遊具類もあります。取材当日は菜の花も満開(写真3枚目)で、春の匂いを感じることのできる、理想的なピクニック日和でありました。

ちょっと足を伸ばせば、実際にはさほど遠いわけではないですし、暖かくなるこれからの季節、悩み多い現代人などには特にオススメでありますよ。まずはそのロケーション。前途したように、途中バスに乗るなど、適度な「地の果て」感を味わうことができますし、何よりこの海の向こうはもうアメリカですよ!また、ここまで海を満喫できるスポットも都内ではそうないでしょう。約500mある海釣り用の防波堤は、先端の灯台まで行って返ってくるだけで、日常の悩みなんかも「ちっぽけ」に思えてきちゃいます。人工磯もあって東京湾と言えど、決してバカにできません。そして、空を見上げれば羽田空港へ着陸する飛行機が数分間隔で見られます(写真7枚目)。

そして、何といってもランドマーク的存在の風車(写真6枚目)です!!これは実際に目の前で見ないと写真ではなかなか伝わりにくいのですが、この迫力は凄いです(身近なところで、他にこういう建造物がないからでしょうか?)。実際に風力発電として活用されているようで、真下に行くと、風速や発電出力などがリアルタイムに表示された鉄腕アトムの看板があります。また、柱にもアトムが描かれています。地球環境に興味のある人が多い関心空間ユーザーは必見ですぞ。

海あり、キャンプ場あり、飛行機あり、風車あり(山や谷はありませんが・・・)で、東京に暮らす人にとって、ここまで日常を忘れられるスポットもないでしょう。リフレッシュしたい人は是非どうぞ。

【都立若洲海浜公園|江東区立若洲公園】
住所:東京都江東区若洲36
03-3522-3225(海釣り施設・サイクリングロード)
03-5569-6701(キャンプ場・多目的広場・サイクル施設)
公式サイト
江東区の紹介ページ
風車の建設を受注した石川島播磨重工業のプレスリリース

その2. 花園神社

東京メトロ・都営地下鉄 新宿三丁目駅B3出口より徒歩3分。
きっとあなたの「新宿」のイメージが変わるでしょう!

最寄駅は、ちょうど伊勢丹の真下にあたる新宿三丁目駅。来年の6月開業予定の副都心線もここに駅ができますね。そのB3出口(写真1枚目)から徒歩3分ほど。新宿駅からでも10分あれば歩けます。入り口が靖国通りと明治通りに面し、まさに「都会の中の喧騒」といったたたずまい。お買い物帰りにちょっと寄り道するにはうってつけ!超オススメスポットなのです。

花園神社の創建は、徳川家康が江戸に入る1590年以前、まだこの地が「新宿」と呼ばれる前のこと。そののち「甲州街道で日本橋を出発して最初の宿場町であった高井戸まで、かなりの距離があった」という理由で作られた宿場町こそが「新宿」です。そこには内藤氏の屋敷があったことから「内藤家屋敷地前にできた新しい宿」ということで、内藤新宿と呼ばれるようになったのだそう。

以来、花園神社はこの地の守り神として、古くから街の移り変わりを見続け、多くの人たちから愛されてきました。定期的に盆踊りやもちつき大会が開かれたり、有名なところでは、酉の市や骨董市などの催しやイベントも目白押し。また、古くは唐十郎率いる状況劇場や、蜷川幸雄が公演を行うなど、近年増えつつある「お寺や神社での公演」のまさにハシリでもあるのです。

ご存知の方になじみ深いのは写真2枚目の靖国通り側の入り口でしょうか。3枚目はその反対から靖国通り方面の眺め。建物と建物の間にわずかにその先の新宿の雑踏が見えますが、こちら側とあちら側の対比が「花園神社ならでは」なアングルではないでしょうか。4枚目は明治通り側から見たメインの鳥居。こちらは正面だけに、なかなかの迫力。この神社が「そこいらのタダの神社じゃない」ことを痛感させられます。そして5枚目が本殿。6枚目が威徳稲荷神社。京都の伏見稲荷大社ほどではないですが、東京にもありますよ!「鳥居のトンネル」。境内にはこれ以外にも、宇多田ヒカルのお母さん・藤圭子の歌碑の建つ芸能浅間神社などがあります。

本殿のちょうど裏手には有名な新宿ゴールデン街(写真7枚目)。この周辺へ来ると、新宿が当時文化の中心であったという匂いが今もわずかながらに感じられます。今では高層ビル群がそびえ立つ西口や、デパートが立ち並ぶ新宿通り、歓楽街・歌舞伎町などが新宿の象徴として語られますが、新宿は元々は浅草の流れを汲む下町情緒溢れる街なのだそう。「新宿は人が多いし物騒だから好きじゃない」というあなたにこそ、花園神社はオススメしたいです。

ちなみに『太陽に吠えろ』世代の方にはもう1ネタ。世良公則演じるボギーが殉職したのがここなのですよ!それとそう、取材当日は、桜まだ咲いておりませんでした。(ちょっと早過ぎたかな・・・・・・)。

【東京新宿鎮座 花園神社】
住所:東京都新宿区新宿5-17-3
03-3209-5265
公式サイト
関心空間で“花園神社”を検索
宮司・片山文彦さんによる「この人の新宿」は必読

その1. 兵庫島公園

二子玉川下車1分。多摩川八景のひとつに数えられる癒し系スポット!

二子玉川駅西口から多摩川に向かって徒歩5分ほど。駅からすぐ行ける絶好のピクニックスポットの兵庫島公園。写真2枚目の「風のこみち」と呼ばれる細い道を通って、いざ兵庫島へ。晴天なら、お弁当を持っておでかけするには最高の場所です!

この公園、23区内では羽田空港近辺の多摩川河口、田園調布の多摩川台公園とならんで多摩川八景のひとつに数えられていますが、それも納得。多摩川べりの中でも水の流れがひときわ美しく見え、川と目の距離がとにかく近い!四国の川みたいなのです。川の上流、登戸のほうに向かって少し歩くといつの間にか公園外の「多摩川緑地」(写真3枚目)。公園の仕切りのようなものが無く、地続きなのですね。小高くなったところが「兵庫島」(写真4枚目右)。その歴史は古く、名前の由来は南北朝時代に遡ります。新田義貞の息子・義興の家臣だった「由良兵庫助」が自害の果てに流れ着き、供養された場所というわけです。

さて、その兵庫島公園一帯の多摩川の土手は大きくて滑らかな石でかためられているため、座りやすいのが嬉しいところ。女性にもきっと優しい(デートスポットにぴったり?)。座るとすぐ目の前に多摩川。2月の下旬に取材をしたのですが、川のせせらぎと雨上がりのもやっとした空気がなんとも言えずまったり感を演出。写真5枚目のように文庫本とiPodがあれば本格的にのんびりしてそのままお昼寝をしてしまいそう。持参したドーナツを齧っていると、静かに日が暮れてきました。左手に薄暗くなった二子橋、正面に多摩川。そして右から吹く心地よい風とともに雨上がりの夕焼けが水面を照らし、きわめてセンチメンタルな気分に。夕刻もオススメです。

犬の散歩をする人や親子連れ、気ままなカップルなど、思い思いに大切な時間を楽しんでいたように見えたのが印象的。いつか誰かとコーヒーでも水筒に入れて出かけたいなぁ。ちなみに多摩川をわたると神奈川県川崎市。冬なので向こう岸の人影はまばらでしたが、川崎では春から秋にかけてはバーベキューを楽しむ姿が見られ、あたり一面に海?と紛うようなサンオイルと肉とビールの香りが漂います。

面白いのは、それらが川崎側限定ということ。兵庫島のある世田谷側はバーベキューも花火も禁止!小さな「治外法権」を身近に感じられるのも一興。オンシーズンだったら、向こう側でワイワイ楽しんだ後、兵庫島でまったりするのも二度美味しくてオススメ。家族連れ、友達と、大切な人と、そして一人。ぜんぶ大丈夫でしょう!

【兵庫島公園】
住所:東京都世田谷区玉川3-2-1

アサヒスタイルフリー

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