「ピクニックのお出かけ」最終回を飾るのは「海芝浦駅」。そう、目的地が駅そのものなのです。ですので、今回に限り特例措置として最寄り駅はJR京浜東北線の鶴見駅といたします(ここで列車に乗った時から、旅は始まるのです...※写真1枚目)。
鉄道紀行文作家の故・宮脇俊三は著書で「どこか旅に出たいが遠くへ行く時間のない人は、海芝浦駅へ行くとよい」と紹介しています。関心空間でも、sjo k.さんなどが「JR鶴見線」というキーワードでこの駅について書いておられます。ここは川崎と横浜の臨港地帯を走る鶴見線の終点駅。「海に最も近い駅」「改札から外に出られない駅」として有名な駅なのです。
さて、鶴見を出発した3両編成の列車は工業地帯を抜けて、約12分で終点の海芝浦駅に到着します。ホームに降り立つと、目の前には海。そしてその先には鶴見つばさ橋(写真2枚目)。海沿いを走る鉄道と言えば江ノ電などが有名ですが、ここは「海沿い」なんて生ぬるいものではなく、駅自体が海の真上にあるのです。そして何もありません。列車を降りて、奥へ進むとわかりますが、この駅は東芝京浜事業所の構内であり、一般の人は改札の外へは出られません(本来、改札は事業所の詰め所なはず)。だから「改札から出られない駅」なのです。しかし、近年、東芝の粋なはからいによって、公園が作られ、ホームにも簡易Suica端末(写真6枚目)がも置かれているので、そこだけ限定で「出られる」ようになったのです。そうそう、もちろんPASMOだって大丈夫です。
実際にこの地へ降り立つとわかりますが、人のいない時間だったりすると(実はけっこうな人気スポットだったりするので、それなりに誰かしらがいたりするのです・・・)「この世の果てなのでは?」と思えるぐらい、世離れ具合を味わうことができます。たとえば1人になりたい時などはうってつけです。本を持って出かけるのも良いでしょう。「レジャーシートを広げてお弁当」って雰囲気ではないですが、おにぎりとかなら絵になります。そう、落ち込んで立ち直れない時にもいいんじゃないでしょうか。ここへ来ればきっと「なんでこの程度のことで落ち込んでいたんだ・・・」と思えるでしょう。
っとまあ、ネタ満載な駅ですので、やはりと言うべきかちゃんと「関東の駅百選」にも選ばれています。それとそう!この鶴見線の駅名がまた凄いのです。安田財閥の安田善次郎からとった「安善」とか、国道15号線の上の駅だから「国道」(この駅もなかなか凄いです)とか、ちょっとお伽話の世界へ迷い込んだんじゃないか?と思えるぐらい異空間っぷりを堪能できます。鶴見線の旅に出れば、必ずや「知ってるぅ?」と人に喋りたくなるはずです。鉄道マニアならずとも一度は行っておくべきでしょう。とにかくこれほどのんびりとした時間を過ごせる場所は他にはないですよ!断言いたします。※通勤など日常の足としても使われていますので、もし行かれる場合はくれぐれもマナーには注意しましょう。
【JR海芝浦駅・海芝公園】
住所:神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目
9:00〜20:30(海芝公園)
海芝浦駅の時刻表(駅探)
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