2007/08/07
12:31 am
たちくらみがする、
『左利きの女』を片手に
頤にもう片方の手を遣り
煤けた街の風
吸って吐くのだけれど
鼻白んでいる なじめないでいる
あの街に帰れば、
あの空気を吸えば、
平衡感覚、取り戻せる、その可能性と主観と
波に消えた花火の灰色 の目して口笛
もう とうに 違っているんだね
そんなに喋らなくてもいいんだね
緑が緑色に見えなくなる刹那
腕の毛が逆立つ、
空が違う、
蒼穹に矢を射るように光差す、
それが雨になって街に落ちてゆく、
それはきっと 正しくて間違ってる、
それは拭いきれない違和感
唇に落ちてくる昔の歌、
それは雪兎の孤独、
それは渡せなかったことのはに似ている。







yaam


