2007/08/18
本: 外伝・麻雀放浪記
もう四半世紀も前になるか。 中学生の頃、麻雀にはまった。学校の近くの友達の家で放課後は常に麻雀。部室で紙麻雀。夏休みとなると自営業の友達の家の工場に忍び込んで徹夜麻雀。エキサイティングな日々をすごした気がする。私には麻雀しかなかった。
麻雀は性格が本当に良く出る。普段は静かで自己主張をしない人間でも、麻雀となると打ち筋は激しかったり、自己中心的な捨て牌であったり。強気な事を言っているトッポい友人でも実は非常に慎重な性格であったり、人は見かけによらないと言うのを実感できるゲームだ。当時はいっちょまえの博打打を気取っていたのも気恥ずかしい思い出だ。
麻雀漬けの延長で阿佐田 哲也の麻雀放浪記を手に取り、むさぼるように読んだ。大人達の騙し合いや人間のずるさ、ギャンブルでの勝ち負けは単なる定義の問題に過ぎない事などを知る。
実に面白かった。
後日、新・麻雀放浪記を読み、より真実に近い「坊や 哲」を知り、正直少しだけ幻滅してしまった。やはりどんな定義であろうと勝ち続ける事はできないし、人は現実の世界で生きていかなければならない、そう彼は言っていた。
また私も大人になり色々と人生の垢がついていき、麻雀も以前ほどはのめりこまなくなって行った。
最近ふと麻雀放浪記をwebで検索したところ、外伝・麻雀放浪記というのが出ているのを遅ればせながら知り、慌てて入手し読んでみる。
前半はドサ健が健在で往時を思い起こさせる筆の勢いだ。後半はリアル「坊や 哲」の話になり一気に衰える。「老い」とは気力の問題である事が読めばわかる。自分が大人になった事と筆者が老年の域に入った事を実感させられ、ほろ苦い読後感。
哲はドサ健になろうとしたが、やはり哲は哲だった。
☆3つ ただし麻雀放浪記、新・麻雀放浪記を読んでから読んだ方がいい。
外伝・麻雀放浪記





Mirage


