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2008/01/29

都市の水の記憶

府中千年 心のかたち
1/27日 府中千年 関連講演会(午後2時~ 講座室にて、聴講無料)
講演会2「都市の水の記憶」 講師:陣内秀信(法政大学教授・建築史)

先日まで水をテーマにした展覧会「Water」展が21_21デザインサイトで行なわれていた。青山ブックセンターがタイアップして多くの関連書籍を紹介していたが、その時はあまり深く水のことは考えなかったが、今頃になって水のことを考えている。そんなところで見つけた講演会。時間の関係で今回展示は観られなかった。
展覧会の内容は、「月火水木金土日」の7セクションに分けられており、本日は水に因んだ講演となります。主催者の冒頭挨拶を、展覧会のフライヤーとレジメを眺めながら、講演のみ聴講。この講演はたいへん興味深かった。

講師の陣内秀信氏の著作は本屋でよく見かけるが、建築とベネツィアのイメージしかない。さて…?法政大学で建築史を教える傍ら、フィールドワークで都市と水の関係を研究しているそうだ。身近なところの話しから始まる。府中大國魂神社のくらやみ祭りと品川(荏原神社)との関係(こんなところで、府中から調布にかけて延びる品川通りという道路のなぞが解けた)、国分寺は湧水が有名、調べて見ると日野市は用水路が多く残っている、など。

水にまつわる東京や世界各地の風習や神事を丁寧に調査した結果についてスライドを交えて紹介。まずは、2006年には「東京エコシティ」という展覧会を江戸東京博物館で開催したと。太田道灌が江戸城を建立して徳川家康が江戸の都市計画を行なったこと。そしてイタリアでのフィールドワークの調査報告。

聖なる泉
 古代ケルトの文化は、キリスト文化に追われて行ったこと。
盛り場
 川の水運により人が移動し商品が流通する。橋のたもとには人が集まり、やがて盛り場ができる。京都四条河原町は17世紀に、博多の中洲も栄えた。
花街
 東京湾は埋め立てが進み段々小さくなっている。埋め立て前の深川洲崎、浅草吉原など水辺の周辺には茶屋で軒を並べた。

江戸の古地図と現在の光景の写真を比較して話しが進む。とても興味深い。

劇場
 人が集う場所はある種の劇場空間となり、イタリアには海を背景にしたステージがある。
都内のウォーターフロントも近年活況を呈して、天王洲を中心にレストランなどがオープンして盛り上がっている。
花見
 さくら並木は水辺に多い。都内なら玉川上水(小金井公園)、井の頭公園、千鳥が淵など。
確かに水と関係している。

最後に2008/6/14~9/14までスペインのサラゴサで行なわれる水の博覧会に提供するためのビデオを本邦初公開。とても残念なのは主催者からの制約により、映像のみで音声がついていないこと。しかしながら、当日のトークを総括するような内容でとても魅力的だった。
http://zaragoza.expo-japan.jp/...

「東京エコシティ展」「Water展」は、サラゴサの国際博覧会に影響を与えただろうか?




***
大國魂神社のくらやみ祭り
品川海上禊祓式(汐汲み・お浜降り)
神職及び所役が品川沖に出て手や口を海水で清め、汐水を樽にいれて持ち帰り、大祭期間中の朝夕潔斎時にはこの汐水を使用する。

荏原天王祭
荏原神社は宝治元年(1274年)京都八坂神社から牛頭天王を勧請して創建された。氏子区域である天王洲は、昭和初めまで海だったが、宝歴元年(1751年)牛頭天王(須佐之雄尊)の神面が海面から見つけ出されて天王祭が始まり、江戸時代には大江戸夏祭りの花形として盛大を極めた。神輿に「ごめんそうさま」と呼ばれる須佐之雄尊の神面がつけられ、お台場海浜公園の海岸で、現在都内唯一の海中渡御が行われている。祭神、須佐之雄尊が水神であり「かっぱ」が水神の使いであることから、祭礼に参加する氏子をかっぱになぞらえ「かっぱ祭り」と俗称されるようになった。
***


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