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2008/04/02

トロイダル(コア)トランスって、なに?

トロイダル(コア)トランスって、なに?の画像 Lars & Ivanの「iPod対応真空管搭載アンプ PA40Ti」に使われている「トロイダルコアトランス」とは、なんなのか、ちょっと解説しましょう。
一種の催眠状態になるような音楽を「トランス(trance)」といいますが、もちろん違います。ここで言うのは、「トランスフォーマー(transformer)」です。このアンプ、上から見るとロボットの顔に見えるという評判もありますが、同じタイトルの映画のように、車とかロボットになったりは、しません。

脱線しそうなので、話を戻しましょう。よく、電柱の上に置いてある重そうな物体、あれがトランスです。役目は、電圧を変換(トランスフォーム)するものです。PA40Tiも、アンプの回路に電源を供給するために、家庭用の100Vを、内部で必要な電圧に変換する電源トランスが入っています。

おなかが空くとちからが出ないのと同じで、オーディオアンプにとって電源の強さと安定性はとても大事です。この供給元になるのが電源トランスです。トランスは、コア(芯)になる鉄などの磁性体に銅線をぐるぐる巻き付けて作りますが、まず、コアの形は「閉じた輪」になっていなければなりません。実際には輪でなくても役目は果たすので、コアを四角い「枠」にして、あらかじめ巻いておいた銅線をあとからはめ込んで枠を閉じて作るのが一番簡単です。しかし、こうして自然界の法則に逆らって作ると、磁気が漏れたりして効率が悪くなるのは避けられません。(図例は、コアの形状が名前の由来の「E I コア」です)

そこで、最も理想的に作るとどうなるか、これがトロイダルコアです。コアの形は完全なドーナツ型で、継ぎ目はありません。ところが、このコアに線を巻くのがとても大変!想像してみてください。1回ずつドーナツの真ん中に線を通す必要があります。まさか手作業で巻いているはずはないでしょうが、機械巻きだとしても当然手間がかかります。値段も高くつきます。でも、手間をかけて作る価値は十分にあります。理想的な構造で効率がとてもいいので、瞬間的に大きなパワーを必要とするときに圧倒的な強みを発揮します。

高級なオーディオで「トロイダルトランス採用!」と宣伝しているのを見かけますが、Lars & Ivanの
メーカーサイトには、そんなこと書いてないんです。あるとき、中身を見てトランスに気づき、メーカーのエンジニアに会ったときに「トロイダルトランス使ってるじゃない!すごいね~これ。」と言ったら「エヘ。わかった?」と嬉しそうに返してくれたのがとても印象的でした。



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日記 「真空管にちょっとしたシカケが...」

   「音が立ってる!」

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