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2008/05/14

3:36 pm ホワイトヘッド哲学勉強ノート(1)延長的抽象化

テキストは「ホワイトヘッド」田中裕

目的は「科学的唯物論」の批判。すなわち、実体中心的な世界観から相互関係の網の目のうちにある「出来事」を中心的とする世界観への転換。要するに、モノからコトへである。

具体性置き違いの誤謬を正すこと。具体はコト、モノは抽象にすぎないのに、モノを実体化している誤謬。
事物の関係(コト)認識に先立って事物(モノ)の認識から出発することは論外である。

その方法の中心的概念は延長的抽象化。延長(コト)から点(モノ)を抽象するのが正しい。
(俺の案出した例)火山(モノ)が爆発する(コト)のではない。爆発(コト)から火山(モノ)が抽象されたのが歴史的事実である。
同様に、持続は瞬間の集合ではなく、持続から瞬間が抽象されるのだ。

以上は自然のありのままの姿(現象と呼んでいいだろう)に符合する。自然は絶えず自己発展している。自然において関係は常に形成途上。そして形成途上の故に知覚される。知覚から抽象化されたモノを実体化するのが具体性置き違いの誤謬。それはモノから時間を捨象することとなり、相対性理論が発見した真実を無視することになる。関係(現象)から時間、空間、物質が抽象されたのである。

従って、知覚はつねに創造の極致、創造的前進と言うべきである。

具体性置き違いの誤謬が自然認識(自然科学)に表れた事象が「自然の二元分裂」(客観的自然と主観的自然への分裂)だ。客観的自然(原因的な自然)によって主観的な自然(立ち現れた自然)を説明し尽くすことはできない。抽象で具体を説明し尽くせないからだ。

所感:現象学+構造主義=唯識論に結局は帰一するように思う。俺の言葉で表現すると、延長的抽象化とは、事実世界から記号世界を抽象(モデル化)する際の方法論(世界観)といえる。もっとも、ホワイトヘッド自身は自らをプラトニストと規定し形而上学を構築したつもりのようである。

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