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2008/11/04

Nephila clavata

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INAXギャラリー『蜘蛛の網』

昆虫を好意的に捉えるようになったのは実は最近なんだけど、蜘蛛は子どもの頃から結構好きで、子どもの頃から昆虫好きの次姉は何故か蜘蛛だけは苦手、、足が8本だからでしょうか。でもタコは嫌いじゃないね。いや、タコは腕が6本で足が2本だそうな。そんなわけで蜘蛛は昆虫ではなくクモ綱、この仲間にはダニやサソリがいます。この3種類が同じ種とはあまり思えないのだが。

で、蜘蛛の巣… そうそう、日本では「蜘蛛の巣」で通っているけど、他の国ではちゃんと「web(ネット・仕掛け・網)」と言っているそうです。あれは蜘蛛の住まいではなく、捕獲の為の罠なので。夜に活動する蜘蛛は、日中は鳥の糞や木の瘤のフリをする者もいます。枝に擬態する蜘蛛の映像がありましたが、姑息すぎて吹き出してしまったよ。かわいいなぁ。しかし餌食にされる昆虫にとっては可愛いどころではありません。この展示で気付いたのだけど、蛾の鱗粉は水分を弾く他に蜘蛛など外敵から逃れる為にもあるのですね。鱗粉のお陰で逃げたりも出来るのだろうけど、それ以上の強力な網を作る蜘蛛の方が多そうです。おそろしや。

網の形。これらの蜘蛛の網を掬いとられたのは、船曳和代さん。網にホワイトラッカーを吹き付けて水糊を塗ったボードにペタリ。乾かしてクリアラッカーをスプレーして仕上げ。蜘蛛の網というとレコードの盤面に似た円形のものを想像しますが、扇形、ハンモック状など様々な形状があります。蜘蛛が網を作っている映像もありましたが、縦糸や足場糸を組んでから粘着力のある横糸を紡いで行く時に、足場糸を回収したり余分な糸を食べたり。その様子は見事です。からだ全体を使った編み物ですね。これを何度も繰り返すのだから随分と働き者です。一部、Xや螺旋など、不思議な暗号のように糸が太くなっている「隠れ帯」と呼ばれる部分を持つ網もあるのですが、なぜそれが作られるのかまだ理由は解明されていないそうです。また、網を作らない蜘蛛もいますが、どの蜘蛛も必ず糸(しおり糸)は出していて、それがいざという時の命綱になるのだそうです。

今回、ジョロウグモの名前が女郎ではなく上臈(大奥や宮中の位の高い女房)から来たことも知りました。ネットで検索すると混在していますが、もともとは上臈だったのでしょうね。INAXのギャラリーはその狭さが心地よく、誰もいない時などは展示作品に囲まれている感覚が至福です。

 *
蜘蛛の網展の後、東大博物館によって「驚異の小部屋」が出現したメゾンエルメスへ。
もちろん普段は全く縁のない場所。地下から1階に上がったところで躓いてつんのめった私にも優しくにこやかに扉を開けてくださるドアボーイ。明らかにターゲットではないこの客にも丁寧にご説明くださる女店員。他の方も好意的な笑顔と対応を常に忘れず、さすがの教育である(←迷って店内を歩き回っていた)。「ふ、気に入ったわ。ではこのバーキンおひとつ頂こうかしら」なんてことは絶対ないけどな。
しかし合うね、こういう高級ブランドと標本などの博物資料って。物の選択と配置が徹底的に考え抜かれていて、場所との違和感なく、らしく仕上がっている。標本もいつもより磨きがかかって身だしなみも整えた様子で。どなたがディレクションされているのだろう。とは云え、博物資料は博物館にあるのがもちろん一番しっくり来るしそこがあってこそなのだけど、ちょっとお出掛けしましたよ、という中では良い形だったのじゃないかな。

木製鉱物模型(恐らくクランツ?)があったけど、以前に見たものより小さくて美しく、その繊細な風情が愛おしく思えた。抽斗状になっている木箱の状態も随分良い。これを見るまで木製の鉱物模型にはあまり惹かれなかったが、こんなに魅力的だとは。

コメント(6)

2008/11/05

Himajin 細かい観察はしませんが蜘蛛は好きな昆虫の上位に入ります。家の中に巣を張る蜘蛛は外に出してやりますが、外に巣を張る蜘蛛には時々餌もやります。と言うことで蜘蛛だけは殺した覚えがありません。昆虫の中で蛾は嫌いな部に入ります、だから蜘蛛が好きになっているのかも知れません。蜘蛛の網展見たいものです。広島にはINAXギャラリーがあります、巡回して欲しいですね。

え、INAXギャラリーは広島にもあるのですか。リンクした先には東京・名古屋・大阪しか情報が出ていませんね。西から順次で東京は一番最後だったし、どうなのでしょうか、。 蜘蛛、好きなのですが 私は時々、殺します(笑:ごめんなさい)。大抵は放置していたり外に逃がしたりしているのですが、優しくしていると時に増え過ぎてしまうので溺れているのを見殺しにしたり溺れさせたりして調整しています(残忍)。都会のマンションに現れるのなんてごく微小な蜘蛛ですが。わたしは蛾も好きなんですけど、種類にもよるかな。オオミズアオなんて貴婦人のようです。蛾のコレクションをしている女の子がNHKで紹介されていましたが、見事な標本でした。

2008/11/06

紙飛行機 ジョロウグモが「上臈」だとは知りませんでした。あの毒々しい色柄も人工的な刺激に溢れる昨今と昔とでは受け取り方も違ったのかも知れませんな。今見ると「女郎」の方がしっくりくるけども。クモならなんと言ってもオニグモですよ。猛々しい姿形がカッコいいのはもちろん、ころんと丸くなるあたりも愛らしくて見逃せません。でも日頃お世話になっているトビグモも捨てがたいなー。展覧会の主旨には反しますが「巣」を持たないあたりが遊牧民っぽくハードボイルドで憧れる。

遊牧民っぽくハードボイルドかぁ、感性豊かで気骨のある紙飛行機さんらしい嗜好です。巣を作る蜘蛛は半数くらいだそうで。わたしは蜘蛛の巣が大好きなのでやっぱり巣を作ってくれる蜘蛛が良いかな。蜘蛛の生態も面白いですよね。 蜘蛛は種類も多くて様々で、展覧会で知ったアズチグモというのはあまり蜘蛛っぽくないけど綺麗でした。これも綺麗。蜘蛛は目がたくさんあるところも好きです。ここの蜘蛛写真集、素晴らしいなぁ。日記に書き忘れましたが、巣にいる時に上を向いて止まる蜘蛛はギンメッキゴミグモとギンナガゴミグモくらいで(これらも蜘蛛にしてはメタリックで素敵)他は下向きだそうで、蜘蛛が下向き姿なのも妖しげで好きなポイントです。

紙飛行機 メスジロハエトリは素敵ですねえ。深い琥珀のような瞳が何とも。恋に落ちそうです。白い生き物は真性を帯びて見えるが、これは世界各国共通の認識なのかしら。アズチグモはサングラスをしているみたい。太い腕と前のめりな姿勢もあいまってHIPHOP系のクモと言えよう。ギンメッキゴミグモは名前がかわいい。…ところでクモが下向きにとまっている、と言われてみればそうですが、その理由は解説されてましたか?何でだろう?頭に血が昇るだろうに。

白いって生存条件としては厳しい気はしますよね。で、蜘蛛が下向きなのは解説がなかったのですが、私も判然としなかったのでちょっと検索してみましたら、恐らくのところ、命綱の糸がお尻から出るので何かある時には宙吊りが便利なようですね。獲物を捕まえるにも逃げるにも素早く行動出来る。かと思えば時には出した糸をよじ上ったり。なぁんか忍者っぽい。いいなぁ、わたしも糸出したいなぁ。

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  • 2011/11/10更新
  • 2002/06/21登録

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