2008/11/06
わが家に、ピアノがやって来た。
先月、妻の実家からピアノが届いた。15歳までレッスンで弾いていたようだが、その後は永いこと単なるインテリアと化していたらしい。まずは、調律をしなければ──。
調律は、きわめて“芸術的”な作業である。音楽に関わられている方には自明のことだが、バッハの平均律に慣れた私たちの耳には、数学的に調律された音階──純正律は狂って聞こえる(異論もある)。それで、中央のAを440ヘルツに合わせたら、あとは調律師の耳がそれぞれのピアノの状態を確認しながら音を決めていく。
先週、調律師の方がお見えになった。T.E.カーハート著『パリ左岸のピアノ工房』など読んでしまうと、腕は確かだが生活は破綻している変わり者のイメージがつきまとう(笑)。また、ずっと手入れをしていないので、中から何が・・・という不安もあった。
妻によれば、わが家を訪れたのは、きちんとした身なりをした若く美しい女性だったという。また、内部もそれほど汚れていなかったらしい。その後、高音でミュートが戻らないなどの不具合も出て、また来てもらうことになったが、何しろ四半世紀以上そのままだったのだから仕方がない。
私はもともとギタリストなので(汗)コードくらいしか弾けないが、さすがに彼女はなかなかやる。楽譜もいくつか手に入れてきた。リビングのステレオからはピアノ曲が多く流れるようになり、部屋の雰囲気に少しだけ高級感を添えてくれたかもしれない。










四月の旅人



