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2011/08/31

いつかあの懐かしい星空へ

いしかわ子ども交流センターのプラネタリウムの投映機が、今日を限りに引退すると聞いて会いに行ってきました。

その昔、大変星の好きな子供だった私。
星や宇宙を取り上げたTV番組があれば必ずチャンネルを合わせ、本屋では天文のコーナーに居座って動こうとせず、クリスマスのプレゼントにねだったのはカール・セーガンの「COSMOS」だったという……。

勿論、天体望遠鏡を所持していたこともありました。
(組立が結構厄介で、結局あまり使うことはありませんでしたが)

そんな、星空へのヲタク的興味を幼かった私に植え付けたのが、このプラネタリウムでした。

幼い頃、父の自転車の後ろに、母のバイクの後ろに、そして自分で自転車をこいで。
家族と、従弟達と、幼なじみと通ったあの場所へ。
最後に訪れてからもう、20年以上は経つでしょうか。
犀川河畔に建つその外観は、私の記憶にあるものよりちょっと可愛らしい雰囲気になっていました。確か数年前に改装工事が行われていたはず。
けれど。
中に入って驚いた。

雰囲気が、あの日と変わらない!

入ってすぐが受付とロビーで、奥にはカーペット敷きで遊べるスペースがあって。
あの頃は体験ブースの奥にあった凹&凸面鏡が、今はロビーの真ん中に鎮座していました。うわあ、懐かしい!

でも、ここってこんなに狭かっただろうか。
天井も、こんなに低かっただろうか。
そして、あの頃全身で体感出来た体験ブースの機械達が……いない。
ゲーム感覚でバランスを取ったり太陽光発電のシミュレーションが見られたり鏡の錯視を楽しんだり。
時代の流れというものでしょうか……どうやら撤去された模様。
今は展示ブースとなったその空間の隅に、永久電磁石のモジュールだけがぽつんと残されていました。

なんだか、寂しい。
懐かしさがひとしおなだけに、寂しい。

今の子ども達は、別室のプレイルームで年代別に遊んでいるようです。

気を取り直して奥にあるプラネタリウムへ。
投映は午後1時半から。ですが諸々の都合の為、投映を見ることはできません。
なので、せめて投映機の写真だけでも撮らせて貰えないかと受付のお姉さんに掛け合って見ることに。

幼い頃よく通ったと昔話をすると、お姉さんは嫌な顔一つせずに、上の人に訊いてみます、といってくれました。
正直、その場で断られてもしゃーないくらいに思っていたのですけど。

やがて、施設責任者と思われる恰幅の良いおじさんが事務所から出てきました。


「すみません……現在投映の準備中なので、お入れすることはできないんです」


ああ、ですよねー。

想像どおりのお返事でした。
でも仕方ありません。無理を承知でお願いしてたのですから。
なので、そこで大人しく退去することに。

外はいつしか、雨が降り出しておりました……。











34年間、私を始め、多くの子ども達の心をときめかせた「五藤式GM15-T型」投映機。
結局、お別れはできませんでした。
できませんでした、が。

実は、ちょっとしたものを頂くことができました。
何を頂けたかは、内緒です。約束なので。
私にとって、胸が熱くなるほど嬉しいものであったことだけ記しておきます。

けれど。
本音を言うなら、やはり最後の投映が見たかった。
まだあちこちに甍の波が多く見られた嘗ての金沢の全景が、夕暮れを迎えやがて一面の星空に覆われるのを見たかった。
あの懐かしい星空を静かに映し出す「五藤式GM-T型」の姿を、もう一度見ておきたかった。
私があんなに憧れた星空は、本物の天蓋ではなく実はあのプラネタリウムの、あの「五藤式GM15-T型」が映し出す星空だったのです。


34年間、お疲れさま。

そして、ありがとう。


来年の春には、新しい投映機が導入されるそうです。
そうしたら、新しいプラネタリウムを見に行こうと思っています。

幼い日に見たあの懐かしい星空にはもう会えないだろうけど。

これからの、新しい星空に会いに。


コメント(6)

2011/09/01

KEY-MUSHI 羨ましいです。何度か行ったことありますが、暗いのと素敵な音楽があいまって最後まで見れたことがなかったりします。

スミツツキ 本当に「お疲れさま」ですね。 34年も。 沢山の子供達を星好きにしてくれてありがとう。 新しい機械導入後も引退した投影機が展示されることを願います。 プレゼントが気になりますが、その御配慮が嬉しいですねぇ。 施設の方々も想いはひとしおなんでしょうね。 新しい星空もきっと素晴らしいに違いないと思います。

2011/09/02

天麒麟 >KEY-MUSHI様  それは、映画館やクラシック音楽のコンサートホールなどでも時折見られる現象ですねwww

天麒麟 >スミツツキ様  激しく同意です。 どこかで静かに余生を送らせてあげたい。 引退理由は長年の使用でトラブルが多くなってきたから、ということらしいですが。 頂戴したものも大変嬉しかったですが、自分の懐古の想いを受け止めてくださったことにも大変感謝しています。 願わくば、後輩機がこれからの子ども達の星空への夢を繋いでいってくれるといいな……。

2011/09/03

蘇芳 地元のプラネタリウムって、自分の住んでる街の夜を映し出してくれるところがいいんですよねぇ。特に都会では満点の星空なんて望めませんから、余計プラネタリウムで見る星空に憧れたものです。どーせ天の川も流れ星もプラネタリウムでしか見たことないよ~。 機械ですから古くなって交替するのは仕方のないことですが、どこかで良い余生をすごしてくれることを願います。

2011/09/05

天麒麟 >蘇芳様  都会だと、寧ろ地上の星が目映いですよねw  そういえば昔、白山登山の折りに文字通り「降ってくるような」星空を見ました。 とはいえ、凍えるような寒さに負けて早々に山荘へと舞い戻ることになりましたけど(苦笑)。 やっぱりプラネタリウムがいいな。 空調効いてるしwww

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