2005/02/25
某巨大掲示板でみつけた傑作SF
注意:ここはグロテスクな表現があります。
一般人が短編を書くと言う趣向のスレッドで発見しました。
SFというか、幻想系かな。
作者不明。知ってる方いましたら、教えて下さいm(_)m
『ニ吉シ術』
179 :名無しは無慈悲な夜の女王 :03/02/15 03:08
私は医者。ニ吉をシ術する。ニ吉は脳病。しかし私が神仏の力を借りてシ術すれば
ニ吉の脳病は必ず良くなる。神仏が私に確信をくれているから成功するのだ。
3人がかりでニ吉をおさえながらニ吉の後頭部をストーブであぶる。
髪の毛が焦げる臭いがしてうすい煙りが立ち上る。火がニ吉の患部を焼き、
脳病は直るのだ。あぶったところでニ吉を起こし水をたらす。
火の神、水の神の力を借りながらニ吉を治すのだ。
ニ吉の後頭部は炭のようになって燠がカンカンにおこっている。
始めは熱がって歯をくいしばっていたニ吉も、もう熱がらない。
ニ吉はうすら笑いを浮かべて「これ、これ」と後頭部を指差した。
水をたらすと白煙が上がり音が出る。炭のような組織が少しづつはがれてゆく。
またストーブであぶる。ニ吉は遠い目をして「これ、これ」と繰り返す。
さらにあぶってからまた水をたらす。これを何度も繰り返した。
これで最後だ、水で洗う。じゅうじゅう音がして炭化した組織がはがれてゆく。
さらに水をそそぐ。そそぐ。ぼろぼろと組織が流れ、ニ吉の後頭部はほとんど
無くなってしまった。炭を全部水洗い落としたらニ吉は首と顔だけになった。
しかし、ニ吉はまだ息をしていた。ニ吉は治ったのだ。
脳が人の頭にとりついた宇宙からの悪魔と分かったのは最近の事だ。
脳の根が残っていて生えてくる脳病患者もこのように脳を焼けば治る。
余計な悪い事を考えなくて済むのだ。
私は満足と安堵に満たされて額の汗をぬぐった。額は薄いゴムのようにしなった。






