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キタモリコウ

北森鴻

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推理小説作家。アームチェア・ディテクティヴ系短編を得意とする。

彼の作風は螺旋のようである。遠回りしながら徐々に真実に近づくような印象があるのだ。
短編では、この作風は実に小氣味よい。一回転の螺旋は序盤の緩やかなカーブから終盤で大きく変化し、どんでん返しの結論に辿り着く。
然し残念ながら、長編ではこの書き方が災いし、冗長で単調な印象を受けてしまいがちである。
スピード感のある長編を得意とし、短編では飛ばし過ぎの感がある森博嗣と好対照(いや、比較に意味はないんですが、どちらも好きな作家なもので)。

民俗学を題材に取ったシリーズ「蓮丈那智フィールド・ファイル」(一巻「凶笑面」二巻「蝕身仏」)、居酒屋のバーテンが客の話から推理を展開する「花の下にて春死なむ」、料理の話から唐突に真実を導く「メイン・ディッシュ」あたりをお奨めする。
長編では、骨董品専門商「冬狐堂」が贋作を巡る陰謀に巻き込まれるシリーズ「狐罠」「狐闇」が比較的読み易い。

調理技師免許をお持ちだそうで、成る程料理描写が見事なのはそうしたわけか。

北森鴻

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芹沢文書画像 投稿者:
芹沢文書

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