ビューレン レクタングル
BUREN レクタングル
スイス・ビューレンの手巻角型時計。1921年製。
手巻15石・角形ムーブメントCal.14を搭載。
ブルースチール針、飛び文字の文字盤。現代のNOMOS・TETRAにちょっと似ている。
ケースはイギリスのデニソン社製、9K金無垢。ホールマークによると1921年、バーミンガム製。裏面が手首に沿ってカーブした形状。
BURENは現在あまり名前を聞かないが、高い技術を持っていたメーカー。マイクロローター式自動巻の特許を持ち、世界初の自動巻クロノグラフといわれる「クロノマチック」の共同開発にも参加していた。
1966年にハミルトンに買収され、その後スウオッチグループとなるが、1972年、会社名も消滅。
1920年代以降、懐中時計から腕時計へと携帯時計の主流が移り変わってゆくなか、その形状も従来の丸形だけでなく、より新たな形へ、よりコンパクトなものへと模索がなされていった。
機械は大きい方が作りやすい。ケースサイズは出来るだけ小さくしたい。
せめぎ合いの中コンパクトな角形ケースのスペースを有効に生かす、角形/縦長ムーブメント。
参照:GRUEN 1921年のカタログ1921: The Cartouche "the logical wrist watch shape"
このBURENも、開けてみると文字盤よりもムーブメントの方が大きい。ケースの中で文字盤からはみ出しつつ、みっちりと入っている機械。
翻って現代。技術の進歩による小型で非常に廉価かつ高精度のクオーツ・ムーブメント。
汎用の小さなムーブメントを用いて自由なデザインの時計を低コストで製作するというのが、時計作りの一つのパターンとなり、いわゆる「雑貨ウォッチ」はこの方法論によって無数に作られている。
そして、大きなサイズの時計が流行の昨今では、大きなケースに小さなムーブメントを搭載するという逆転現象が起こっている。
そして・・・BURENをネットで検索してみたらこのページがヒット。
雑貨ウォッチ腕時計BURENビューレン電池交換修理(Cooの腕時計さん)
現在、BURENの商標はスウォッチグループにあるそうで、当時の会社と中身は別物なのでしょうが・・・技術を誇ったメーカーが現在では雑貨ウォッチメーカー扱い、とは悲しいものです。
(エルジン、イリノイなども・・・)
ELGINのファンサイトThe Elgin Watch Collectors Site(英語)では、
「ドイツでは時計メーカーが過去の素晴らしい時計造りを再発見しているというのに、アメリカではかつての誇るべき名前が、安い時計のマーケティングシンボルになってしまっていることは悲しいことだ。」(適当訳)
と、ファンの方が嘆かれている。
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参考情報:
Buren 14(Ranfft Watchesさん)
Cal.14データ。私の時計のと若干、受けの形状に差異があります。
BUREN intra-matic Cal.1280(なかひろ時計館さん)
ビューレンの歴史を紹介されてます。
ビューレン(マイクロローター)(つれづれなる日々♪さん)
ビューレンのマイクロローター機。
エルジン タイプA‐17。148個目。(腕時計、また買っちゃいました。さん)
現在、BURENやILLINOISと似た展開をみせているELGINについて触れられています。
The Marks on British Silver(Silvermineさん)
イギリスの貴金属製品のホールマークの判読情報(英語)
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