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レンズマン

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正式な書名は「銀河パトロール隊―レンズマン・シリーズ」。 

広大な宇宙に人類や知性ある生物の大帝国が展開した場合、正義の味方(要するに治安維持する者)を、その人間の何によって認証するのか、という問題に対して、確か生物個体毎に調製された「レンズ」を左手首に付けて、それを「印籠」のようにして宇宙の保安官となす、という設定がやけに頭に残っている。

科学が進めば、どのような証明証やマークも、全て複製可能なので、通常の「生体と切り離された証明物」は役に立たない、ということが、私が小学校の時に読んだレンズマンの最初の巻で書かれていたのが、大したもんだな、と今思う。 

メディア総デジタル時代なんて夢の又夢の頃に、既にこういう考え方でSFを書いていたスミス先生、大した想像力です。(ちなみに、彼は同じくスペースオペラで有名な「スカイラーク・シリーズ」の著者でもある。)

ネット時代、クラッキング等に悩むネットワーク管理者は、レンズマンのレンズのようなものがあって認証に使えたら、どんなに助かるか、と思ってしまう。(そんなに甘くないかな?)

結構、その部分ばかり印象的で、本編の方は、もう30年も読んでないんで、印象が薄れてきている。 肝心のストーリーは巨大な宇宙全体が「悪の帝国」と「善の帝国」に分かれて相争う、という話だったんだが、主人公のキムボール・キニスンが余りに格好良すぎて、ちょっと不満。 だって「人類の血統の最高潮の一歩手前」の父親で、彼の子供達は「人類が達しうる最高の形態」だとか。 何か登場人物が出来すぎ・凄すぎるんだよなぁ。

そういう様々な感慨はあるものの、スペースオペラの記念碑的名作であることには間違いないと思う。 今読めば、もう少し書かれた内容が深く理解出来るんじゃないかと思うんだが、再読する縁があるんだろうか? ふぅ。

レンズマン

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島崎丈太画像 投稿者:
島崎丈太
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  • 2002/05/11登録
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