望月峯太郎「バイクメ~ン」
このところバイクのことをよく考えるせいか、急に読みたくなった望月峯太郎の傑作。何件か本屋をハシゴしても見つからず「いい機会だし(?)」とアマゾンで購入。古い単車とロックンロールが好きならば、いや、好きでなくとも最高な漫画です。
再読してもう本当に感動したんだけれども、望月峯太郎の筆力はすごいなあ。特に3巻から4巻にかけてのぐいぐいと読者を引き込みながらクライマックスへと加速してゆくさまは圧巻で、まさにバイク漫画(?)なんだけれども、それにしてもイギリスの単車とロックンロールというマイナーな題材から、家族とか愛とか生き方とかそういう普遍的なドラマに走っていって、どうやったらここまで凄みのあるものを描ききれるのか。やっぱりこの人は不世出の天才だな、と改めて思うわけです。あとこの人はとても間の取り方が上手ですね。セリフやストーリーの流れはもちろん、キャラクターの設計、1コマ1コマの構図やコマ割り、果ては効果音の文字組みまですべてが絶妙なバランスで配置されていて、とても可笑しい。そんな可笑しな連中の可笑しな話なんだけれども、そこには何度読んでも読ませてくれる…なんというんだろう?「真情」のようなものが必ず含まれている。ある種の生真面目さと空回り。まだ見ぬ何かを探求して疾走する情熱。この人の漫画はどれも、そういうものを感じさせてくれるのです。いやあ、本当に改めてびっくりしました。
ドラゴンヘッド、ずいぶん長い間連載していたから、なんか途中でダレちゃったんだけど、ちゃんと単行本で読み返してみようと決意を新たにした。あと、連載中の万祝、主人公(?)のカトーがちょっと二枚目過ぎるのが気がかりなんだけれども、やっと話が面白い方向にころがりはじめたようなのでこちらも楽しみです。バイクメ~ン、未読の方は是非。「ボニ~ お前…は やっぱり カッコイイッ!!」
- 2006/10/11更新
- 2006/10/11登録
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