品位ある資本主義
個人による株取引も、徐々に庶民に浸透してきた感があります。
書店に行けば、パソコン入門書よろしく、「こうすれば儲かる!」やら「ラクして儲ける」などのケバい本が平積みになっています。
規制緩和やネット取引の一般化、国民全体の暮らし向きの向上などが背景として考えられますが、日本人の心もまた、微妙に変化しているのではないでしょうか。
そんな資本主義国・日本の置かれている状況に疑問を投げかけ、深く考えをめぐらせているのが本書。倹約を旨とし、質素を美徳とした文化が、いつの間にか「お金がすべて」な方向に向かっていることに対する危惧を表明するとともに、歴史的経緯の分析、原因の究明、そして今後あるべき姿を提示し、そのための方策を示しています。
個人レベル、コミュニティレベル(企業とか)、国家レベル、様々な視点から論を構築しています。文章も平易で、筋道だっているので読みやすいです。この手の本にありがちな浪漫主義や懐古主義、国家主義などの色は薄く、学術的見地と主観的意見がほどよく同居していていい感じです。
ただ、ちょっと極論もあったりして(笑)、「ゲーム機は生産をやめるべき」なんてのも。普通の人の100倍ぐらいゲームをやって、今まっとうな社会人(のはず)の自分から言わせれば、何をか言わんやという感じです(笑)
ま、自分は金儲けが人生の大半を占めているような人は激しく軽蔑します。この本を読んで、一層危機感が増しました。正直者がバカを見ず、みんなが暮らしやすい世の中になって欲しいなー。そのためなら努力は惜しまないつもり・・・





