Narrenturm
ウィーン大学の端に建つ円形の塔。
バームクーヘンのように内部がくり抜かれた(実際にはくり抜かれた空洞の中央に棟有り。駐車禁止の標識を思い浮かべてください)その内周に沿って回廊があり,そこから外周に向かって放射状に並ぶ幾つもの小部屋。ここは様々な医学関連の展示が行われている「病理・解剖学博物館」。
古い医療器具,人体標本,実際の罹病者から型を取った蝋標本といった展示物を,小部屋に入って鑑賞しては回廊へ,隣の小部屋に入って鑑賞してはまた回廊へ…。気がつけば自分が建物の何処にいるのか分からなくなり,更にはもしかしたらこのまま永遠に回廊を廻り続けるのではという錯覚にすら襲われる。この建築が展示内容の(ある種の)不気味さを増幅させ,また逆に展示内容が建築の魅力を増幅させています。
この建築,そもそもは18世紀後半,精神を病んだ人々のために作られた病院(詳細はゲルハルト・ロートの『ウィーンの内部への旅-死に憑かれた都』が詳しいです)。一休みにと出た中庭から見上げた壁,そして切り取られた空は当時と同じかも。
google mapで見ると,その円形(駐禁標識)が分かると思います。
また東北東方向,目と鼻の先に解剖学用人体蝋標本を展示するJosephinumがありますので,お好きな方は両館セットでどうぞ。
http://www.narrenturm.at/
- 2006/10/30登録
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