リガーレ日本橋人形町
リガーレ日本橋人形町
外観がほぼ完成。いよいよ本年9月より、賃貸居住区の入居者募集が開始されます。
正式名称も『リガーレ日本橋人形町』に決定。まぁ実際には、単に《リガーレ》で呼び習わされるのでございましょう。仮称の《人形町タワー》よりはずっとアイデンティティが感じられて良い、と思います。
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ときどき東京の都心へ行きます。人形町から木場にかけての界隈は、わたしの好きな街です。都心でありながら住む人が土地になじみ、庶民生活の情緒が漂っています。あたりまえのフツーの暮らしがある『東京』。ほっとします。
そこに今、画像でご覧の高層ビルが出現しています。一等地ながら、それが商業ビルでないことは外見上すぐワカります。公団住宅がのっぽにそそり立ったような外観をしています。
これが、調べてみたら《市街地再開発事業》の産物でした。今まで高層ビルといったら“おカネ持ちの住むマンション”というイメージでしたが、地価のバカ高い地区では事情が違うらしいのです。高層建築という技術的コストを差っぴいても、幾重にも“人造の土地”を積み上げた方が、はるかに廉価な住空間を提供できる──そういう計算になって、むしろ低い所得の人たちほど、高いところに住んでもらおう、ということになってしまうんだそうな。
かくて、340戸の木造住宅に暮らしている庶民(多くは高齢者)が、地上39階までの共同住宅や店舗に移り住むことになりました。自治体が、このまま地上の旧い家屋に居ては大震災になったとき助からないからという恐怖感で、下町の住民を“より安全な”空へ空へと追い立てている…そんな気がしないでもありません。
その《塔》での暮らしは、本当に安全なのか?
いざ破滅が来たとき、空の孤島になりはしないか?
これが日本に訪れるべくして訪れた“未来”の光景なのか──しばし、複雑な気分で天空にそびえる新ビルを見上げていたわたしでした。
- メーカー: 鹿島・みらい建設工業・佐藤工業建設JV
- 発売元: 日本橋人形町一丁目地区市街地再開発組合
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住所:
東京都中央区日本橋人形町一丁目
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- 2007/06/18更新
- 2006/11/01登録
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コメント (3)
2006/11/02
島崎丈太 25年程前、まだ竹中工務店に勤務していた私は、東京駅八重洲口から歩いて数分の所にある小学校を見て「この小学校を上に上げて下をビルにしたら効率良さそうだね」と同僚に言って「そんなことやる訳ないだろ!」と馬鹿にされたものでした。 しかしそれは随分前に実現してしまいました。 東京都心での土地利用の高効率化は、本文にも書いておられるように求められるものになるのではないかと思います。 安全性は木造平屋の密集地帯よりは高いような気もします。 一帯に住んで居られた皆さんが一斉に同じ建物の中に移られたのであれば、地域のコミュニティもある程度は保持されて、全く味気ないものにはならないような気も。 但し、木造平屋の住宅街の中で実現されていた、街路・小路が居住空間の一部を成し、生活空間が公共空間と半ば融合したような融通無碍なコミュニケーションを可能ならしめるデザインが、この超高層住宅内で実現出来るか、というと(中を見てませんから推測ですが)難しそうに思います。 今までの地元の人間関係を持ったお年寄りが死に絶えたら、他の高層マンションと同じような、隣は何をする人ぞ、の無味乾燥な集合住宅になってしまうような気もしますね。
す⊃ぽんはむ そうなんですよねー。共同住宅がどこまで下町の風通しを保てるかが鍵だと思います。一般のマンションと変わらぬセキュリティとプライバシー優先の造りなら、(悪く言えば)震災難民予備軍の収容所になってしまいかねません。どうせなら、これからも知った顔同士で同じところに暮らした方がお互い安心…という住民の総意でこーなったんでしょうから、願わくば“高級仮設住宅のような”相互扶助の、《血の通う場所》であり続けて欲しいですね。
2006/11/03
島崎丈太 先日、新潟の地震で仮設住宅から地元に戻ったお年寄りが「仮設住宅に戻りたい」と漏らしていた、とNHKで放送されておりました。 やはり生まれた土地も重要だけれど、そこで培われた人間関係の方も(方こそ?)重要なのでしょうね。
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