クイント
クイント
誰がなんと言おうが「ジョーズ」の主役はクイント(とジョーズ)。
もちろんシナリオ上は脇役に過ぎなかったであろうが、最後はサメに食われてしまうクイントがこの映画を乗っ取ってしまうのは、クイント役のロバート・ショーが監督の計算を遥かに上回るガイキチ演技を見せるから。
サメのことに話が及ぶとどんどん眼がおかしくなっていくクイント。悪魔のいけにえと変わりないような自宅(人間がサメになっただけ)。
今は野卑で下品な漁師をやっているが、太平洋戦争中は米海軍の重巡洋艦インディアナポリス号の乗組員として活躍した(はず)。広島に投下する原爆をテニアン島に運ぶ重要機密任務の帰路、日本の潜水艦イ-58号によって船を沈められサメがうようよする海に投げ出され、乗員1100名中生き残りは300名余。彼はその生き残りの1人で、それ以来サメに対して偏執狂的な敵意を持つようになる。というのがキャラ設定だが、そんな細かい説明など無くともこいつはおかしいというのが一目で分かるぞ(笑)
そんな自身の狂気にも気付かず、ひたすらサメを殺すことのみを存在証明として生きるクイントこそ映画「ジョーズ」のヒーローであり、海でしか生きられない男のヒーローでもある。
クイントを演ずるロバート・ショーは英国生まれの俳優で、007/危機一発のグラント、バルジ大作戦のヘスラー大佐などクイントと同系統の役柄で、クイントと同じように普通の顔して狂ってる演技を見せてくれる。もっと長生きしてサイコパス物で活躍して欲しかったと思わずにいられない。
このキーワードを共有する
-
トラックバック(0)










