カイコウドン
開高丼
食に対する飽くなき探究心を持ち、世界の食いもんに挑んだ作家・開高健。そんな彼を魅了してやまなかった食材の一つが越前ガニだ。
開高健は福井県越前町の老舗、こばせ旅館に何度も足を運び、むしゃぶりついてカニの味を堪能した。
(ちなみに彼のルーツも、実は福井県坂井市丸岡町。記念碑もある)
1965年。従軍記者としてベトナムから戻った彼は、心身の疲れを癒すかのようにこばせに滞在した。そしてカニ三昧の日々。
「雄のカニは足を食べるが、雌の方は甲羅の中身を食べる。それはさながら海の宝石箱である」
そんな彼のため、主人が出した料理が雌のセイコガ二のミソや身を乗せたどんぶり。野趣あふれるメニューだった。
「赤くてモチモチしたのや、白くてベロベロしたのや、暗赤色の卵や、緑色の“味噌”や、なおあれがあり、なおこれがある。これをどんぶり鉢でやってごらんなさい」
さすがに、美味をすべて文章で表現しようとした開高の筆はすごい。よだれが垂れてきそうだ。
こばせでは長らく裏メニューだったが、開高の3回忌の1991年、主人は墓前に「開高丼」と名付けたことを報告し、メニューに搭載した。
一杯5000円(ハーフだが、これで普通の人は十分)。海の宝石箱をちりばめた贅沢な味。う~ん、シーズンに一度は食いてぇ~。
要予約。ちなみに、セイコガニの漁期は、カニ解禁の11月6日から1月10日までと短い。
開高健記念館の企画展でも、越前ガニに対する「礼讃」ぶりを知ることができる↓
http://kaiko.jp/kinenkan/...
こばせ旅館↓
-
住所:
福井県丹生郡越前町梅浦58-8
大きな地図+周辺の情報
楽天マップにブックマーク
- 電話番号: 0778-37-0018
- 2008/03/10更新
- 2006/11/04登録
- 17237クリック
このキーワードを共有する
-
つながり(6)
つながりキーワード (6)
越前ガニ(ズワイガニ)
- (nob-bro)
冬の味覚の王者ズワイガニ。毛ガニなぞ足元にも及ばぬ。その中でも越前産が最高級ブランドだ。つまり、キング・オブ・キング。 毎年11月6日午前0時に漁が解禁となる。つまり、そ...
開高天国 プレイボーイ8月号付録
- (vera)
実は開高氏の書物は読んだことがありません。釣りが好きだったとか茅ヶ崎に住んでいたとかのミニ知識しか備わっておらず。このところ「プレーボーイ」(月刊)は音楽特集など、興味を...
「夏の闇 (新潮文庫)」開高健
- (かもめ丸)
私小説は書かないと公言し、寓話小説を書き続けた開高健。 しかし、ベトナム戦争の現場で衝撃を受け私小説を書き始めました。 この本はより私小説としての色が濃厚になった「輝...
「日本三文オペラ (新潮文庫)」開高健
- (かもめ丸)
舞台は戦後。 主人公のフクスケは飢えて餓死寸前のところを、 中年の女に飯をおごられ、「手伝ってほしい事がある」という女についていく。家につくと、もつ焼きが振舞われた。...
カンジャンケジャン
- (まついも)
先週末韓国はソウルまで焼肉と蟹食べにいってきました。 ここ5-6年くらいかな~、カンジャンケジャンがマイブーム。 カンジャンケジャン?なんじゃそれ?! という方は、ぜひぜひクリックこれがカ...
越前ちゅんちゅんかにめし
- (nob-bro)
「かにめし」は福井駅の名物駅弁である。日本海の冬の味覚のチャンピオンである越前ガニの地元であれば、当然の商品ともいえる。 とはいうものの、食ったことがなかった。全国的に...










