ジャパニーズ・シンクロ・システム
JAPANESE SYNCHRO SYSTEM / THE ELABORATION
各所で話題沸騰(たぶん)のユニット、JAPANESE SYNCHRO SYSTEM。
まずは公式サイトから抜粋。
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THA BLUE HERB、HERBEST MOONとして活動するILL-BOSSTINOことKAZUYUKI SHIMIZUとCALM、K.F.、OrganLanguageとして活動するFARRことKIYOTAKA FUKAGAWAによるダンスミュージックを核にした新たなプロジェクト。無数のディスカッションを繰り返しながら、より強く、より美しく、より繊細に、時代を超えて世界の多くの人たちとシンクロしていけることを目標に、糧に制作された。
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CALMによる新ユニットと聞いてわたしが黙っているはずがありません。特に近年デトロイトテクノを彷佛させるディープなサウンドを指向している同氏ですから期待も膨らみます。さらに期待に拍車をかけたのが、アルバムに先駆けてリリースされたファースト・シングル「JAPANESE SYNCHRO SYSTEM」。デトロイト調のオリジナルもさることながら、同12"EP収録のGerald Mitchell(UR/Los Hermanos)によるリミックスがまた素晴らしい出来。今回のアルバムには未収録ですがこちらも必聴です。
THA BLUE HERBに関してはわたし無知でして、今回はじめてBOSS氏のラップを聴きました。ラップというよりはポエトリー・リーディングといったほうがいいかもしれません。あまりにもストレートな日本語を真直ぐに語りかけてきます。メッセージ色の強いリリックに最初は気恥ずかしさを覚えるほど。しかし、CALMによる繊細で美しいトラックとリリックが相まることにより昂揚感を誘い、だんだんと感動的に聴こえてきます。両氏の真摯なまなざしは何処を見据えているのでしょうか。
CALMによるトラック最大の特徴といえば、繊細でやわらかな手触り。いかにデトロイト調の曲であってもトゲが無くまろやか。これが日本人の肌に合うのだと思います。しかし裏を返せば、ひっかかりが少なくどれも一緒に聴こえるという印象に繋がるかもしれません。ところがJAPANESE SYNCHRO SYSTEMはBOSSによるメッセージ性のために、ファッションとしての音楽であることを拒否します。単に綺麗であるとか心地よいとか、気軽に聴き流すということが出来ないのです。それを好しとするかどうかはそれぞれの解釈ですが、機能美を追求した音楽が持つ魅力とは異なる音楽の力を内包したユニットであると思います。今までのCALM作品には無い強さがありますね。
- 2006/11/07登録
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