セイシュクニテンサイタダイマベンキョウチュウ
静粛に、天才只今勉強中!
横山光輝の「三国志」を見やうとコミックトムを手にしなければ、このまんがとの出会ひはなかったかもしれない。
主人公はジョゼフ・コティといふ。
修道院の付属学校教師だったコティだが、フランス革命の混乱に乗じて政界に打って出て、やがては警察機構を手中におさめるやうになるといった話。
ロベスピエールもナポレオンも、一度はコティをギリギリのところまで追ひつめるのだが先に自滅してしまふ。
と、書けばモデルはジョゼフ・フーシェと知れやう。
倉多江美の持ち味なんだらう、「変節漢」の代名詞のやうなフーシェがモデルではあるが、コティは飄々としてゐてなんだか憎めない。特に若いころの風に飛ぶよな雰囲気がよい。
少女まんが家の描いたフランス革命ものにしては全然キラキラしたところがなくて、そこがまた好ましいまんが。
教育実習でフランス革命を教へるといふ友人に一巻から十巻まで貸したまま、戻ってこない。ま、本人も覚えてゐるらしいのでそのうち帰ってくるだらう。
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倉多江美
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