鬼の宇宙誌
異形のものとしての鬼について考察、とはいえ、著者のいうように、やはり鬼とは人の心に住み着いている闇の部分といったほうが正しいようなそんな印象を持つ。
人が人に何かをすること自体が鬼かも 神話・伝説の奥にあるものが人にとって大切な何かを教えています。そんな意味でも神話は必要と思う
挿絵も絵巻物より多数掲載されてて、見ごたえがあります
あとがきにも在りますが、1~4章は北野天神縁起絵巻を中心に、その。地獄絵を素材に、鬼とは何かを。5~10章は大江山絵詞、土蜘蛛草紙から、鬼が女性原理を象徴することを解説、11章以降は様々な鬼族を紹介。 鬼の百科事典的構成で読み応えあり
著者の倉本氏は鬼学の泰斗 で この本は鬼のコスモロジー本
西洋との比較もあり読みやすい文体である。
倉本四郎/著 平凡社ライブラリー 1998年9月 1,365円 406P
書籍紹介
邪悪にして霊験あるもの、毒にして薬―。異形ゆえに怖れられると同時に、自然の秘奥に通じるものと目されてきた「鬼」。多彩な図像の読みを通して、人間の内心に棲みつく鬼の魅力の核心に迫る。
目次
狼男はヨーロッパの鬼である
地獄の業火は鍛冶場の火である
大工道具が地獄の責め具となる理由
車輪は女神の女陰である
酒天童子を殺したのも鬼である
鬼退治は男原理による女原理の制圧譚である
鈴鹿の女鬼は錬金術師だった
欠けたる者こそが打ち出の小槌を得る
婆さん怖い
つづらは鬼の母胎である
烏天狗は鼻高天狗の手下ではない
頼光四天王は鬼ウサギではないか
カッパは鬼族だから腕を抜かれる
能登のコイは鬼が釣る
ハイテク半島とは鬼ヶ島である
江戸時代の嫁入りは鬼入りだった
- 2006/11/30更新
- 2006/11/30登録
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