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「ローマジニュウリョク」ノ「タッチタイプ」ヲマスターシテカラ「カナニュウリョク」ヲハジメヨウ。

「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターしてから「かな入力」を始めよう。

ここをご覧の方にお尋ねします。

 どの入力方式を用いていても構いませんが、あなたは「タッチタイプ」(指をホームポジションにおいて、キーボードを見ないで入力すること)できていますか?

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タッチタイプは自転車の運転などと同じで「運動性学習」がたぶんに絡んでいます。

 このあたりは、別キーワードの「タッチタイプ」と「ブラインドタッチ」に書きましたが、基本的には【頻繁に使う人ならば、練習方法さえ間違えなければ概ね習得できる】あたりではないかと思います。
 もちろん、習得するまでに掛かる時間は人によってさまざまでしょうけれども……。

 ……と、ここのお題は「タッチタイプ」そのものではありません。

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タッチタイプをするなら、まずは「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターしてみましょう。

 本来ならば「英文入力」の「タッチタイプ」をマスターできれば一番いいのですが、日本語文のみを扱う日本語話者にとっては、「英文入力」の「タッチタイプ」をする以前に「英文入力を日常的に行う機会すらない」状態です。
 前出のとおり、タッチタイプは「運動性学習」であり【頻繁に使う人ならば、練習方法さえ間違えなければ概ね習得できる】ものなので、「英文入力を日常的に行う機会すらない」状態にある人が「英文入力」の「タッチタイプ」をマスターするのはほぼ無理だと思います。
 ……なぜ?って、マスターしても「日常的には使わない」のだから、当然といえば当然ですよね。

 そこで、まずは「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターしてみましょう。

 練習方法は色々ありますが……手っ取り早く試すのならば「シャドー50音式」で大丈夫ではないかと思います。
 大体覚えた後は、定評のある「増田式」の本を買って練習するなり、実践投入していくなり……と、このあたりは個々人のやり方次第かと。

 「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターする際の注意点は、ただ一つ。
 【なるべく多くのキーを使って文字入力をすること】です。
 ローマ字入力では色々なローマ字綴りを使えるので、なるべく色々なキーを使って文字入力をするのがポイント。
 目標が「ローマ字入力」の「タッチタイプ」のみであれば、こんなことをする必要はないのですが……「シャドー50音式」に挙げた方法のみでやると、どうしても覚えることができないキーが出てしまいます。
 最終的な目標が「英文字入力」の「タッチタイプ」であれば、色々なつづりを駆使して「ローマ字ではなく、英字鍵盤の練習をするのだ!」という考え方で練習するほうが、後々役立つはずです。

 ただし、日常的に英字入力(プログラミングを含む)をするのであれば、ローマ字入力をするよりもそれらに特化した英字入力をマスターするほうが良いと思います。
 それらにとってローマ字入力の指使いはあまり役には立たないので、いっそのこと特定用途に向けた練習に絞るほうがシャープな学習結果を得られるはずです。

 とりあえず、「英文字入力」の「タッチタイプ」が「身につくまで」ローマ字入力をやってみましょう。
 あなたがお若いのであれば、ローマ字入力でも十分実用的な速度での文字入力ができるはずです。

 ……そして、二十歳あたりを過ぎると、徐々に指の運動能力というものは落ちていきます。
 タッチタイプは「運動性学習」なので、習熟を重ねれば歳を重ねるごとに「打鍵ミスは減る」のですが、「指の運動能力」はあるピークを迎えて以降、歳を重ねるごとに「打鍵速度は落ちる」のです。
 ピークが何歳になるかは人それぞれに異なりますが、いずれそのときは必ず来ます。

 「かな入力」などの入力法は、そんな「打鍵速度が落ちてきた」にもかかわらず「入力速度が落ちてゆくのには耐えられない!」という方にとっての救世主となるかもしれません。
 ……と書くと大げさに見えてしまいますが、近年設計されている入力法はいずれも「運指時間が極力短くなるように設計されている」ので、結果として「運指速度が遅くなってもそれなりの入力速度を出すことができる」という特徴があります。

 ローマ字入力をしていて「指が思う速度で動かせない!」と悩み始めた場合、指をより速く動かせるように特訓するだけではなく、「指を速く動かさなくても、それなりの入力速度が出せる入力法を使う」という選択肢があることを思い出してみてください。
 いつ始めても遅いということはありません。もちろん、英字入力をマスターしてからでも。

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「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターしてから「かな入力」を始めよう。

 実はこの「かな入力」という部分、カギカッコの中身は特に問わないのです。
 「一般的なローマ字入力(=Qwerty/JISキーボードを用いたJIS X 4063ローマ字綴りによるローマ字入力)」よりも【自分に合うと思う入力方法】を選択してしまえば、それで大丈夫。

 「Dvorakローマ字入力」でも「Colemakローマ字入力」でもよければ、「親指シフト入力」でも「T-Code漢字直接入力」でも……それこそ日本語入力用キー配列(指に宿る記憶)に関するリンク集に載っているどの入力方法を使っても構わないのです。

 「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターすれば、日常使う英字入力については「タッチタイプ」できるはずです。
 この状態でほかの入力方法をマスターした場合、果たして混乱したり、前の入力方法を忘れてしまったりするものでしょうか?……実際のところ、「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターしてからある程度の年月が経っていれば、まず間違いなく【それほど支障なく使い分けできる】はずです。

 このときに注意するべきポイントは、「ローマ字入力方式を2つ」とか「かな入力方式を2つ」という感じで「似た考え方を持つ入力方式を使い分ける」と、割と混乱しやすいということです。使い分けをするためにちょっとしたコツが必要になる……という程度の問題なのですが、そのコツ自体が「人によって異なる」らしく、私の場合はうまくいきませんでした。
 この混乱を回避する手っ取り早い選択……それは、「ローマ字入力方式とかな入力方式」「ローマ字入力方式と漢字直接入力方式」「ローマ字入力方式と速記入力方式」のように、そもそも入力方法が全く異なる入力方を選択するという方法です。

 ここで個人的に「かな入力」を持ち出した理由はとても単純です。
 ・「漢字直接入力方式」「速記入力方式」よりも覚えることが少ない。
 ・「かな入力」では、英字入力用の手順がローマ字入力と同じで例外がない。
 ・「ローマ字入力」と根本的に概念が異なるので、一緒に使っても混乱しにくい。
 ・覚えることが少ない割には、確実な入力効率向上(少ない打鍵数での文字入力)が見込める。
 ・覚える項目が少ないので「かな入力」同士の比較検討がしやすく、自分に合うものを見つけやすい。

 ちなみに、いわゆる「拡張ローマ字入力」については、「ローマ字規則を無視する代わりに入力効率を高める」方法なので、これも案外と「普通のローマ字入力」と共用できます……。
 とはいえ、たとえば「Qwerty非拡張ローマ字入力」と「Dvorak拡張ローマ字入力」のような組み合わせ方で一緒に使うのはそれなりに大変です。
 この場合は「Qwerty非拡張ローマ字入力」と「Qwerty拡張ローマ字入力」を組み合わせるとか、「Dvorak非拡張ローマ字入力」と「Dvorak拡張ローマ字入力」を組み合わせるなどとして、同じ英字配列を用いるほうが混乱せずにすむはずです。

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「かな入力」にも、色々な種類があります。

 JISキーボードに載っている「JISX6002かな入力」はおなじみですよね。
 タッチタイプを趣味としている人にとっては「Qwerty/JISX4063ローマ字入力の次に攻めるべき砦」だったりすることから、「JISX6002かな入力」を使いこなすための指使いに関するコンテンツなどは割と多く公開されています。
 特殊なソフトウェアを必要としないので、大抵のパソコンで使えるのが大きなメリットです。

 一方で、JISX6004かな入力の製作時に観察された傾向として、「数字段を使わない入力法にすれば、覚えやすく打鍵ミスも少ない」ということがあったそうです。数字段を使わない「かな入力法」は多数公開されています(というか、数字段を使う入力法のほうが数は少ないというのが実情でして……)。
 「どのパソコンでも使える入力法である……という必要はない」場合は、普段使うパソコンにキー入力入れ替えソフトを導入してしまうという方法があります。
 ソフトウェアを使うので「どこでも使える」わけではないのですが、特によく使うコンピュータが決まっている場合には、こういったソフトウェアの力を借りることで、より多彩な選択肢から入力法を選ぶことができるようになります。
 前出のとおり、「ローマ字入力方式を2つ」という覚え方は難しいものの、たとえば「ローマ字入力1つとかな入力1つ」を覚えるのは比較的容易なので、【普段使うパソコンではかな入力を】【外出先で使うパソコンではローマ字入力を】といった使い方も可能でしょう(……というか、私はそうやっています)。

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蛇足ですが……1979年生まれで、13歳のときからキーボードを「日常的に」触って「和文を中心に入力」してきた身としてのコメントを。

 「普通のローマ字入力は【運指特訓】のためにあるのです……それ以上でも、それ以下でもなく。ツラくなったら、さっさと乗り換えてしまえばいいのです。我慢する必要なんてないのだから。」

 私にとって、ローマ字入力を10年近くやってきたこと自体は「無駄ではなかった」と思います……いま英字入力をタッチタイプで満足にできているのは、そういう時代があったからでしょうし。
 でも、それ以外のメリットは結局見つけることができませんでした……。

 「日本語入力の互換性?そんな細かいことを気にして【延々とつらい思いをする】なんてゴメンですよ!」

 どこでも使えるローマ字入力、というのは確かに便利です。共通語のようなものですね。
 ところが、よく使うパソコンにそれを持ち込む必要なんて、どこにもないんですよね……。
 わたしは「よく使うパソコンだけでもいいから、自分にとって使いやすい入力法を使いたい」のです。

 「普通のローマ字入力を【強制されて】覚えた訳ではない点が、私にとって唯一の救いだった」

 ……私は今でも、そう思っています。
 私はたぶん、ローマ字入力を「強制されることなく、周りに惑わされることもなく、自らの意思で選んだ」最後の世代なのかもしれません。

 「普通のローマ字入力を【妄信的に】推奨してしまったことが、私にとって唯一の心残りだった」

 ……これは今でも後悔しています。
 「自分が使っている方法こそ一番良いのだ!」という驕りが一番ひどかったときなのかもしれません。
 そのことに気づいて以来、「自分が使っている方法こそ一番良いのだ!」という考え方は捨てました。

 特定の入力方法一つだけをプッシュするのは止めて、「自分にとって使いやすい入力法」を探していただこう……と、いまではそういう立ち方をすることにしています。
 私自身、ほかの入力方法へと乗り換える際には、それまでと同じく「強制されることなく、周りに惑わされることもなく、自らの意思で選んだ」わけで、結局はそういうプロセスを経ないと「納得できる入力方法を見つけることができない」のではないか……と、そう感じています。
 それ以外に、正しい答えはたぶんないはずですから……。

「ローマ字入力」の「タッチタイプ」をマスターしてから「かな入力」を始めよう。

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投稿者:
相沢かえで
  • 2006/12/05更新
  • 2006/12/04登録
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