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ヒビ

火火

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 女流陶芸家の先駆けであり、骨髄バンク設立に奔走した女性、神山清子。その生き様を描いたドキュメンタリー。以前、どこかの映画館かなにかのDVDで予告編を見て、ずっとずっと見たかった作品。

 主演:田中裕子
 出演:窪塚俊介、黒沢あすか、池脇千鶴、岸部一徳他、
 監督:高橋伴明

 旦那に逃げられ、借金まみれになりながら窯を守り、子供を育てる清子の様子が一部コミカルな場面も含めつつ描かれています。当初の目標であった「自然釉」を実現し、娘をなんとか短大に通わせ、息子賢一も陶芸の道を歩もうとしていたとき、賢一が白血病であることがわかる。

 白血病であろうとも、賢一に対して厳しい言葉をかけ続ける清子。一方で賢一のドナーを探すため、あらゆる方面で手をつくす。優しくするだけが優しさではないのです。白血病で悩み苦しむ息子に「死にたいんか」と言える優しさ、自分の心も相手の心も傷つけながら、生きるために叱責する愛。

 すべての手を尽くして、賢一の死を覚悟したとき、清子が選んだのは賢一が最後に作り上げた自然釉を完成させることだった。そうして全てを受け止めて、最後まで見守る。文字通り、「愛を、焼き込む」。

 涙がとまりませんでした。悲しくて、つらくて、もう目を閉じてしまいたいとも思いましたが、それはしてはいけないと思う、そんな映画です。賢一の遺体を家に迎え入れる場面が冒頭にもでてきますが、それがもう一度繰り返されるラストシーン。最後の最後に焼いていたあの二つの器はきっと・・・。


火火

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ROUTE 436
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