松本大洋「竹光侍」
ある日、長屋に越してきたうろんな浪人と近所の大工の子供の一見のほほんとした江戸の日常を描く物語。蝶を追ったり、タコを半日眺めたり、しかし、時には辻斬りの血なまぐさい気配を感じたり。この浪人、実はかなりの剣の達人らしいのだが、腰にさしていた魔剣のダークフォースに引きずり込まれぬ用に、剣を質屋に預け腰には竹光をさしている。このままのんきな日常が続くのか、はたまた暗黒界に引きずり込まれてしまうのかは、これからの展開次第です。
なーんて、ストーリーを説明するのも松本大洋の場合もはや半ばどうでもいいわけでして、今回は原作付なだけあって、安定感があります。ただ、絵と比べてしまうと物語が少し食い足らない気はしないでもないけど。隠居して、好きな絵をのびのび楽しく描いてるような雰囲気で一読した感じでは鋭さにはかけますが、今のところはどう転ぶかわからないですね。この物語はスピリッツで連載されてますが、IKKIとかやや実験色強めな雑誌に行ってしまうよりも、スピリッツぐらいのポピュラリティが松本大洋には丁度いいかと思います。
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