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無印良品 IHジャー炊飯器1.0L
「まず日本人は炊飯器のデザインをしっかりせんといかん。」
というのが、つねづね私の主張。
車とかまあ、イタリア人とかに任せておいてもいいわけで、炊飯器だけは誰もやってくれない。やはり日本人がやるしかない。日本のデザインの使命だと思う。
私の思う炊飯器のしっかりしたデザインというのは、かっちょいいだけでは無くて、やっぱり「うまそうなもんができそう」でなくてはいけない気がする。
「口に入れる物だし。」
この言葉いい言葉だと思う。まさにそういうことだ。
ところが、どうだろう、今量販店に並んでる炊飯器たちは、過剰な機能に似合った過剰なデザイン。もしくは、デザイン過剰で、決して美味しそうじゃないデザイン。どちらかだ。
たぶん日本にはいいデザイナーがいない訳じゃない。
日本でいいデザインが出てくるには、まず「仕組み」だとわたしは思う。
営業、販売が自分のセンスとデザイナーのセンスの差と、今のお客のニーズと、これからのお客のニーズのバランスを考えた発言ができるかどうか。
トップがいいデザインへの理解者であるかどうか。
そういった、デザインを含んだプロダクトマネジメントができる「仕組み」があるか無いかで決まっているような気がする。
そんな中で、「これはうまそうなもんができそう」って思えたのが、この炊飯器。外装にステンレスを使って高級感を出したわけでもないし、かっちょいいフォントでパネルまわりを飾ったわけでもないけど、なんでもなーいフォルムが美味しそう。岩田義治デザインの東芝の電気釜が「お釜」をモチーフにしたのに対して、これはもしかして「おひつ」?そんな気がする。炊く行為の次、炊かれたうまいもんが入っている所、そんなたたずまいを感じる。
無印良品はいいデザインがちゃんと表に出る「仕組み」があるんだと思う。
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