ツマミグイブンガクショクドウ
柴田元幸「つまみぐい文学食堂」
柴田元幸より、吉野朔実のイラストに魅かれて購入。素直に「うまい!」というより、「もそもそ」や「ぼそぼそ」という感じのどちらかというとまずそうなイメージの食べ物が並んでるのは英米文学というくくりだからだろーか。いや、何も「赤毛のアン」(カナダだ)のいちご水や「大草原の小さな家」のメイプルシロップを雪の上で固めて作るキャンデイやクリスマスに作る牡蠣のスープに例を求めずとも、スタインベッグの朝ご飯に食べる熱々のベーコンとか、へミングウェイの自分で釣った鱒やフライパンで焼いたハムなど英米文学の中にも探せばそれなりにおいしそうな物はあると思う。それなのに、貧しさゆえにみみっちく二倍に薄めた粉末ジュースとか指の汚いオヤジがバターを塗ったパンとか荊の道を突き進むのだ。O・ヘンリーに対する柴田元幸の複雑な感情を述べた部分は読んでいて笑ってしまった。
あと、カフカの「変身」の虫はどんな虫か?で話し合うと私の場合、「角の生えた芋虫のようなもの」というイメージなのだが、意外とゴキブリ派も多い。アメリカでは「変身」を訳す時に間違えて、虫をゴキブリと訳してしまったそうで、その名残かもしれない。さて、「変身」でテーマになっている食べ物は何でしょうか?
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