R.E.M./ リヴィール
R.E.M. / Reveal
01年作品。カレッジ/インディのカリスマから今や国民的バンドとなったR.E.M.(Rapid Eye Movement:睡眠時の眼球運動の意味)の通算12枚目のアルバム。彼らの結成は81年、ジョージア州アセンズでアルバイトの中古レコード屋さんで知り合ったピーター・バック(g)とマイケル・スタイプ(vo)が中心になり、そこにマイク・ミルズ(b)とビル・ベイリー(ds)が加入、以後『UP』でビル・ベイリーが脱退するまで不動の4人で活動を続けることになる。
自分達の考えと同じことを歌っている!という理由からアメリカのCMJは彼らを大プッシュし、アメリカ全国のカレッジでは瞬く間にカリスマ的な存在になった。それは、シングル「レディオ・フリー・ヨーロッパ」が1年間かけてニューヨーク・タイムス、ヴィレッジ・ヴォィスの最優秀シングルに登りつめたことから始まり、インディであるにもかかわらず、5th『ドキュメント』で全米チャート9位まで昇りつめ、メジャー/インディという垣根を超えるはじめての存在になったことで、伝説となったことからも明らかである。そして、メジャーのワーナーと契約してからも、彼らは世界に向けて同じように感じるままのメッセージを送り、さらに世界中の若者から賛同を得ることになるのだった。
僕がはじめて彼らを知ったのはメジャー第一弾アルバム『グリーン』(89)で、簡素でいて温かみのあるマイケル・スタイプのヴォーカルの中に、少しささくれだったような感覚を味わったのをよく憶えている。決して良い声だとは思わなかった彼のヴォーカルはなぜか僕の中で印象深く、歌詞の世界は寂しさすら感じてしまい、何か悲しいことがあった時に僕の心のBGMとして流れたほどだ。(そしてかなり気がめいってしまったりもした)
そして、時は流れグランジ・ロック・ブームやかつてのようなインディの興隆はなくなり、チャートアクションも悪くなった。だが、ピーター・バックのフィードバック・ギターの中、マイケル・スタイプは堂々とこの『リヴィール』で自らをストイックに謳い上げる。心の痛みを優しく包み込み、細かな部分まで緻密につくりあげたという感が強いし、ヒットなどとは別の次元で彼らは素晴らしい作品を作ったのだとも言える。そう、毎回何かにつけて挑戦的だったR.E.M.は、ここで一つ何か脱皮したようだ。孤独な感覚も、悲しみも全て全て自分の中では素晴らしい出来事だ、ということを達観してしまったように、曲は力強く僕の中に響く。
最近、何か悲しいことがあったとき、僕にはリヴィールの楽曲が流れる。そして、悲しみを吹き飛ばしてしまう感覚を、僕は味わうことができるようになったのだ。
ウィーザーじゃないけれど、僕もどうやら脱!泣き虫宣言ができそうだ。
- 価格: 2400円
- 発売元: ワーナーミュージック・ジャパン
- 年(代): 2001年
- 団体名: R.E.M.
- 2002/05/23更新
- 2002/05/23登録
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コメント (4)
2002/05/24
披露 ことみ このアルバム、良かったすか?実はまだ未入手だったりで気になってはいたんです。
verni 大好きです。わたしの2001年のベストアルバムです。1曲目のイントロからなんともいえぬ暖かさが広がり、浮かない気分を塗り替えてくれるような。でも甘やかしじゃないんです。
2002/05/25
less うん、良かったですよ!!かなりこれは暖かいアルバムです。実は、僕は『UP』を聴いた時点で「もうR.E.M.に期待するのは辞めよう。」と思ったんです。ところが、この内容をもってきたので、前言撤回したような次第です(笑い)。あと個人的にお薦めなのは『オートマチック・フォーザ・ピープル』ですかね、すごい暗いですけど、ほんとにあほになるくらい聴きました。
2009/04/21
山ちゃま 今さらですが、このアルバムは素晴らしいですね。ほんと今さらですが。。。
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