カリスマーナカウチイサオトダイエーノ「センゴ」-
カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」―
佐野眞一による日本史上最大の「カリスマ経営者」中内功とダイエーの隆盛と衰退を描いたノンフィクション。元々は日経ビジネスに連載されていたが、その後単行本化、そして文庫化され、2001年途中までの連載後の状況についても追記されている。
カリスマ経営者中内氏がダイエーに与えた影響を、特に中内氏の戦争体験を根本的な理由として書き上げている。そして、この本はそのような視点を通じて中内氏の歴史・ダイエーの歴史、そして戦後日本の流通の歴史を示し、なぜこのようになったのか(なってしまったのか)について鋭く述べている。
その一方で、佐野氏は戦後の代表する人物として中内をとらえ、中内やダイエーを通して戦後(といわれる時代)というのはどういう時代だったのか、そして現在は、というのを示そうとしている。もちろんダイエーが100%戦後を代表している訳ではないが、少なくとも戦後のある側面が説明できるのは事実だと思われる。
この本を読んでいると、「カリスマ」というのは本当はどういうものなのかというのを確かに再認識すると同時に、それが墜ちていく原因もやはり同じ源に根本が有りそうだという事を感じる。つまり良い部分と悪い部分のどちらもが現われうるとでも言うべきなのだろうか。
ただ、安易な「カリスマ」として感じるのは何か違うのでは、というのも再認識してしまう。
現役・OBを問わずダイエー関係者多数へのインタビューや山のような資料をもとに展開される論は非常に迫力がある。前半はカリスマの構築の前提(戦中の事態とその考察)と流通革命を軸とした精力的な活動、後半はその資産保全に走った謎のファミリー企業の構造を追うところあたりが特に力が入っているところでしょうか。
実際、当初は協力的だったダイエー・中内氏も連載中に佐野氏と日経BP社を訴えている。(すでに和解しているが。)
現状のダイエーや中内氏を見る限りではネガティブに捉えるのが一般的と感じるかもしれない。(実際に公的資金が投入されていると考える事もできるし。) がし、そういう点でだけはなく、もっと広い範囲で経営者や企業、社会とのインタラクションみたいなものを示しているように感じる。
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ちょうど父親が私がまだ小さかった頃、15~30年ぐらい前ですがダイエーに勤めていたこともあり、多少人より感じるものもあったのかもしれません。そのころは朝早く出て行き、夜遅く帰宅し、週末もほとんど出勤していた父親をまともに見た事はなかったけれど。
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上巻:http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/...
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小林一三
- (いにしえ)
阪急グループの創設者。なんと言っても今の日本私鉄のほとんどの経営基本形態を作ったのがすごい。もちろんかの有名な宝塚歌劇も、映画の東宝(東京宝塚の略)も、沿線の私学、駅前...
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