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トスカーナの休日

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この映画を見てから、イタリアンな食堂では必ずレモンチェッロを頼むようになった。
レモンチェッロは、濃厚でトロリと甘いレモンのリキュールだ。
主人公のフランシス(ダイアン・レイン)とイタリアの伊達男が海辺でレモンチェッロを飲むシーンでは、燦々と降りそそぐ陽の光のエッセンスみたいな使われ方をしている。

さて、あらすじは。
離婚の傷心旅行でイタリア・トスカーナにやってきたフランシスが、築ン百年の石造りの家に一目惚れ。この地で第二の人生をスタートさせようと衝動買いしてしまいます。

長年手入れをされていなかったこの家を人が住めるように少しずつ修繕していくフランシス。
最初は修繕=自分の立て直しになるの、と悲壮感に溢れていたけれど、左官屋の親方一家や奔放なマダム、それからジェントルな不動産屋との交流で、強ばっていた心が少しずつ緩んできます。
でも、決定的に変わるのはやっぱり恋。
レモン・チェッロの伊達男とのアバンチュールは結果として痛みを伴うものだったけれど、人生を楽しむことの大事さをもう一度彼女に教えてくれます。

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女性への応援歌映画の代表作だけど、典型のわりには薄くないです。
妖艶なファム・ファタールの役が多かったダイアンが、等身大の年代の女性をいい感じに演じてるとこ、よかったなぁ。フランシスの親友役でよしもとばななさんに激似のサンドラ・オーも、コミカルで好感もてます。この映画にも黒胡椒みたいなアクセントを添えてくれるし。

いちばん好きなのは、家の衝動買いを馬鹿なことをしたかも・・・と落ち込んでるフランシスに、ジェントルでよきアドバイザーとなる不動産屋がかける言葉。

オーストリアとイタリアの間の険しい峡谷に、列車が走る計画もなかったのに敷かれたレールがあった。いつかは列車が走るにちがいない、と信じて作られたのだ。
なんというか、この映画のエッセンスみたいな言葉だった。
映画を見終わったあともレモンチェッロと並んでずっと残っているのは、今の日々の中で「列車、いつか通るのかな。」と半ば疑いながら、でも諦めずに敷いているレールが、自分にもあるから。
そんなわけで結構おすすめの映画です。

トスカーナの休日

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小雁画像 投稿者:
小雁
詳細情報
  • 2003年アメリカ
  • 監督:オーソン・ウェルズ
  • 出演:ダイアン・レイン、サンドラ・オー、リンゼイ・ダンカン他
  • 2007/02/05登録
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