ジェイアールカマタエキ
JR蒲田駅
JR京浜東北線における東京最南端の駅。多摩川を渡ったお隣は川崎駅。東京の出口にして川崎の入り口、東京にしてなんとなく川崎。とかく不思議なところなのですが、注目すべきは、電車のドアが閉まるときに流れる音楽。蒲田駅ではなんと「蒲田行進曲」が使われているのです。
「蒲田行進曲」はご存知つかこうへい原作、深作欣二監督の傑作映画のテーマ曲ですが、"蒲田駅バージョン"では行進曲特有の躍動感をまるきり無視。オルゴールっぽい哀しげな音色とバラード調アレンジの負の相乗効果によって、界王拳20倍。想像以上のマイナー調は、ミゾオチあたりにずっしり来ます。経営の傾いた工場の物哀しいサイレンのようで不安をかきたてられ、心の底から寂しい気持ちになりました。理由もないのに明日からどうしよう・・と。川崎や蒲田が年中曇っている気がするのは、京浜工業地帯の吐き出す煙と蒲田行進曲が人々に流させる涙が原因である、と言われてもあながち「ウソだろう」と言えません。
はっきり言って日本でいちばん電車にそぐわないであろう不思議な曲のひとつ。周りをみても「はっ!?」と驚いた顔をして新聞や雑誌から顔を上げている人多数。「蒲田といえば」ということで意気揚々と採用しているはずなのに、謎のしっとりバラード調。そして映画のテーマは「階段落ち」なのです(!)。
追記:お休みの日、遅く起きたらぶらりとこれを聴きにでかけ、美味しいと言われる蒲田駅の立喰い蕎麦をいただくのもいいかもしれません。
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