ぶんしょうどくほんさんへ
文章読本さん江 / 斉藤美奈子
斉藤美奈子の最新作。この人の本を読むたびに「死して屍拾うものなし」と思うけど、今度も期待にたがわぬ容赦ないメッタギリぶり。こんどは巷に溢れる「文章読本」に血祭りにあげています。谷崎も三島も本多勝一も井上ひさしも裸足で逃げ出す迫力。残るは血の海ばかりなり…。
マジな話。オレ文章へただから文章読本でも読もうかなぁなんて思ったことがある人は必読の本ですね。もう目からウロコがダース単位でぼろぼろ落ちます。文章読本を引用し批評することでそれ自身が文章読本になっている部分もある。メタ文章読本ですな。
オレはデビュー作「妊娠小説」以来のファンなのですが、目のつけどころと分析の鋭さには相変わらずすごい。評論家として一級だと思う。なのに、文中のいろいろな文章読本の紹介をしているところで、文体模写の芸を披露したりする。こういうライターっぽいお茶目さが、この人の持ち味なんだよな。
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