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モリ ヒロシ

少し変わった子あります 森博嗣

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初めて森博嗣の本を読んだ。

この本ではなく
「すべてがFになる」あたりから始めるべきだったのでは、と思うが
読んでしまったものは仕方がない。

手に取ったきっかけは、表紙の女の人の絵が、非常に私好みだったから。
ただそれだけ。
森博嗣には関心がなかった。
ただ、最初は、可愛らしい清楚な女性に見えたのに、
読後はこの女性がキツネに見えて仕方がない。
白い肌、尖った目、赤い唇。
ちなみに「あずみ虫」というイラストレーターの人の絵だそう。

男には、贔屓にしている店がある。
しかし、この店、謎が多い。
名前がなく、場所も毎回異動する。
電話番号だけが頼り。
姿を見せるのは、女将。
おそらく裏で料理を作っている人間がいるだろうが、
影すら見えない。

男は毎回、女将が用意した違う若い女と食事を共にする。
食事をするだけの関係。
その場での一度限りの出会い。
女将も若い女も名前を言わず、身元が特定できる話はしない。
店の怪しい魅力に引かれ、男は通い続ける。

抽象的な話が徐々に自分の精神に浸透し、
謎めいている設定が自分と向き合う状況を作り出す。

「えっ」と驚きで終わる。
よくよく考えれば、あり得る展開なのに、
裏切られた、と思う。
そして、誰かと無性に話をしたくなる。
現実の世界で、誰かと話をしなければ、
本の余韻がずっと続き、それが私に影響を及ぼし、
孤独で静かな世界に行ってしまうような気分に陥る。

適当な言い方ではないかもしれないが、
お馬鹿な登場人物は出てこない。
そこが不自然と言えば不自然で、
固まって動きがない世界と言えばそうなんだけど、
「静けさ」と「自分と向き合う」が大きなキーワードになっているので、
低能なものは最初から省かれてしまっているのだろう。

少し変わった子あります
もう少し変わった子あります
ほんの少し変わった子あります
また少し変わった子あります
さらに少し変わった子あります
ただ少し変わった子あります
あと少し変わった子あります
少し変わった子終わりました

森博嗣の浮遊工作室
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mori/

少し変わった子あります 森博嗣

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山梨画像 投稿者:
山梨
詳細情報
  • 価格: 1381円+税
  • ASIN: 4163252002

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  • 発売元: 文藝春秋
  • 年(代): 2006年8月
  • 2007/02/19登録
  • 2033クリック

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