明治の人物誌
星新一。
作者の父星一と同世代で関わりのあった明治時代の人物達の短い伝記。
明治時代には今と違い、豪傑が多いというのが印象だ。世の中のために私財をなげうつという考え方がいまよりずっと強いようだ。
野口英世で面白かったのは、長男とは限らず、長女でも最初に生まれた人が家を継ぐのがこの時代の東北地方のしきたりだということだ。そうすると、野口英世が母親を置いて米国へ旅立ったのは、姉がいたからだということになり、わかりやすい。
「専門センスではいかんよ、コモンセンス(常識的)でなくては」ー新渡戸稲造。
「わたしの発明したもののなかで、蓄音機がいちばん好きだ。」ー難聴のエジソン。
「はい。日本の役所ではわたしが上司ですが、ここでは北里君の弟子になります」ーコッホに話した細菌学を学ぶ後藤新平。
などもおもしろい。
杉山茂丸など、表舞台にはでてこないが、スケールの大きい人物も取り上げられている。
- 2007/03/01更新
- 2007/02/27登録
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