ハモリジンジャ
葉森神社
土地の人は親しみを込めて『はもりさま』と呼びます。
鳥居の下の球体に(メンバーの)皆で触れて願えば、アカペラやコーラスが綺麗に歌えるようになる…というのは、ここ何年かの間に派生してきた流説(笑)です。
実際は(音感や発声だけに限定した神様ではなく)、首から上の“頭(こうべ)全体”の厄除けや祈念成就にご利益がある…とされます。頭を損傷する災厄には交通事故が多いことから(転じて)、交通安全の祈願に訪れる人も多いそうです。
以下、御由来──。このあたりが戦乱に包まれていた時代、僧兵の身なりをした一人の若武者が、頭蓋に深い刀傷を負って、村はずれに迷い込みました。
村人たちは(敵味方など構うこともなく)彼をかくまい、手厚く介抱しました。
武者は、見ず知らずの農民らの温情に感激します。そうしてある日、『忌まわしくも拙者は頭(こうべ)の傷に倒れました。だが死して後は、そなたらの頭が不浄に汚されぬよう、子々孫々に渡って渾身の力で!お護りいたしましょうぞ』と言い残して亡くなったのでした。
村人は、彼の遺体を葬った場所に祠(ほこら)をたてて首塚としました。約束どおり、その武者の首塚を詣でた者には、しばしば目や耳、鼻や喉の病気が治る…といった奇跡が起こり、村人たちの子孫、そのまた子孫へと敬慕の心が受け継がれていったのでした。
これが現在の葉森塚(葉森神社)に残る言い伝えです。
平成に入ってから氏子のかたがたの手によって整備されたので、知らない人が見ると《畑と宅地と駐車場に囲まれた新興宗教のミニチュア施設》?…と誤解されそうですが、全然違います。実はとても宗教色の薄い、たったひとりの、平凡だけと誠実なサムライが穏やかに眠る墓所…なのですここは。
周辺アクセス【愛知県】
-名鉄犬山線『木津用水』駅 南へ徒歩10分
-扶桑町立高雄小学校北 (※参拝者用の駐車場はありません)
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