M式の「記憶負担量」なる比較法
M式はローマ入力専用として支持しているが、その優位性を語る主張には少々の疑問点があるのでここで指摘しておく。(写真 ワープロ専用機の無・変換キーは全メーカーがセンターに置いていた!)
M式ホームページ 記憶負担量
-前段省略-
以上の結果を整理すると、
M式の記憶負担量 新JIS方式の記憶負担量 QWERTY方式の記憶負担量
55 440 120
1 8 2
すなわち、M式を基準にすると、QWERTYは2倍、新JISは8倍の記憶負担量となる。
この主張の第1の問題点は、
かな50音(の位置)を等しく記憶しなければならない計算式となっている訳だが、しかし「かな」は等しく使う訳ではない。頻出度合いによる加重平均の方法をとっているならまだしもそうでないため、いかにも「理論的」な体裁はとっているがまったく「非科学的」なものになっている。(気づいていないだけなら訂正願いたい。)この計算式では「かな」の数字は大きくならざるを得ない。
しかも、かな入力ではたまにしか使わないローマ字を単純に全部プラスすることに、意図すら感じる。記憶負担量と銘打った概念そのものにも反するし、そもそも比較法にはなりえていない。つまり記憶とは、頻出する位置はすぐ覚え、たまにしか出ない語は覚えなくともよい、ということも考慮しなければならない。そこを考慮していない計算式は、単なる足し算のごまかしを隠蔽するための詐術としか見えない。
第2の問題点は、
ローマ字の組み合わせ文字、拗音(ゅょぁ)やヴやヴィ、を、撥音などは覚えることがなかなか難しいにも関わらず、記憶負担量に全くカウントしていない。これこそ「記憶負担量」に密接に関係しているのにもかかわらず…、これも詐術に等しい。
第3の問題点は、
これらの計算式は、ある一定の短期間でマスターしなければならないような場合はあてはまるかもしれないが、配列を覚えた皆さんもお分かりのように、時間が経てば自然と覚えるものであり、記憶負担量なる概念で納得できる部分は少ない。
通常、しっかり学べば5時間(ローマ字)から10時間(親指シフト)でマスターすると言われているから、一般に、これ以上の時間であればこの「記憶負担量」なる比較法は意味を成さないといえる。
以上、3つの問題点を指摘した。まだあるかもしれないが当方の能力を超えそうなのでこの辺でペンを置く。
したがって、M式ホームページ『これにより、大部分の人がローマ字方式を採用する理由が明確になった。』と勝ち誇ったように主張することは、「我田引水」「噴飯物」の誹りを免れない。
M式をこよなく愛する親指シフターより このキー、なんのキー ニコラの利点! 日本語入力コンソーシアム
- 2007/05/27更新
- 2007/02/26登録
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