「はつゆめ」ビル・ヴィオラ/兵庫県立美術館
久々にキーワードに登録しておきたいと思う展覧会でした。
目をはっきりとくっきりとさせようとして朝から珈琲を3杯飲む。 もうこの時点で変な気合いを感じる。もっと普通にしたいものである。あまり眠っていなかったので車に乗り込むと気持ちが悪くなる。 当然である。一時間ほど眠っただけだ。僕の車を抜かして行く車の後ろ姿がやけに遠くに行ってしまうような気がする。これもかなり疲れているということをあからさまに云っている。もうそんな云い訳は誰も聞きたくはない。 美術館(神戸)まで車で行こうと思ったけど途中、大阪で車を駐車し電車で行くことに。 疲れがちょっとしたピークだったので、いやいや車など運転して行くのはとても危険だし時間がかかると判断したから。電車で何も考えずに揺られて揺られて眠って美術館近くまで運んでもらいたかったのです。本当に行きたい所にはどうにかして辿り着くものです。どんなに疲れていても目的さえあれば何処にだって行けます。誰とだって会える。誰とだって話すことができる。でも現実はそうとは限りません。生に対して逢いに行くことは出来ても、死に対してはどうなのか?後に逢うことは勿論できますが、距離が離れていてその最後に、死の間際に間に合わなかったことがあるのでそれは云えません。時間というものはゆっくりと動いてはくれないのです。あとになって後悔しても仕方のないことは世の中にはたくさんあるけど、その後悔の時間はどうしようもなく痛いのです。
3/3にビル・ヴィオラの「はつゆめ」を観る。アーティストトークを聞く為に行ったはずがアーティストトークは結局見ず。入れるのは250人だった。入れない人はモニターで見て下さいみたいなことを言われる。みたいなというかその女性は困っていた。自分から話を絶対終らせない。あの上手な断り方で。あまり聞いても無理っぽい感じがしたので、こちらからひいた。こういうことは本人以外どうでもいいようであるが僕の場合、美術館へ行くまでの過程と観て家に着き眠るまでは、ひとつの「観賞時間」となる。その時間には当たり前の出来事や何故かその日に限ってというアクシデントなども含めて全てがひとつの観賞或いは旅の時間となる。小さな旅なのです。うつろな旅でもあった。「はつゆめ」のように映像がゆっくりと流れているような、ある種のメタファーを引きずった旅に憧れたりするが、まだそこには到達していない青い旅なのです。それは誰かと自分をもいらいらさせるどうしようもない旅なのかもしれない。
展示は森に比べると少ないと聞かせられていたのでどうなの?と行く前は思っていた。けれどヴィオラの核となる部分は観れたのかもしれないと思った。家に帰ってあとからジワーッと来るものがあった。この感触は何なのだろうか? このジワーッと来る感触が何日間続くか。僕の場合は、はっきり云って評論家の批評はあまり関係なく自分にはどう残ったか?次に何を求めるようになったかが重要である。
あまりにもスローな動きと停止した画面に目を凝らしていると時間というものがまた別の空間に在り、、などと思う。禅、お能というのが浮びました。 そして生と死をまた感じる時間であった。時間があればもう一度見に行きたいと思う。 日本をもっと知らなければと。日本の魅力を異国の人に教えてもらう事はよくあることだが、ビル・ヴィオラの外から内へ内から外に放たれるものが決定的に洗練されているということを痛感したと同時に日本の特別なものをもっと知りたいし見たいと思った。学ぶべきものは近くにあるのであるということ。
1、クロッシング
2、サレンダー/沈潜
3、驚く者の五重奏
4、グリーティング/あいさつ
5、キャサリンの部屋
6、四人の手
7、オブザーヴァンス/見つめる
8、ラフト/漂流
9、はつゆめ(1981、カラー、ステレオ 56分)
(兵庫県立美術館での展示と上映)
最後(9)の「はつゆめ」は生と死の連鎖、ヴィオラの瞑想、旅、を感じる。ロードムーヴィーという類いのもの。
一度なりました。かっくんかっくんなるので前日の睡眠は重要!!
辺りを見回すとやっぱり殆どの人がやられてたことにもびっくり、そういうものか。
兵庫県立美術館 3/21まで
>>http://www.artm.pref.hyogo.jp/...
歩行のレッスンであり思考のレッスンであった。
【関連リンク】
BILL VIOLA
>>http://www.billviola.com/
Bill Viola Interview, part 1 -- www.tokyoartbeat.com
>>http://www.youtube.com/watch?...
Bill Viola Interview, part 2 of 2 -- www.tokyoartbeat.com
http://www.youtube.com/watch?...
インタビュー
>>http://www.tokyoartbeat.com/tablog/...
wikipedia
>>http://ja.wikipedia.org/wiki/...
>>http://en.wikipedia.org/wiki/...
- 2007/03/05登録
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