カルチェ・ラタン
16世紀半ばのパリの名物男(日本で言うなら鬼平と次郎長を足して二で割ったような印象)、ドニ・クルパンという人物の若き日の回想録。翻訳は作家の佐藤賢一。
相方のミシェルの発する警句には、呆れつつも爆笑すること必至。このミシェル、シャーロック・ホームズばりの推理で事件を解決して行くのだが、天才的神学僧のくせに漁色家で、おまけに金はふんだくるし「パリ不良大学総長」の異名も持つというとんでもない男である。
でも彼がそうなったのには、それなりの事情があったのだ。しかもかなり衝撃的な。
この付近が話の肝である。
脇役にイグナティウス・ロヨラ、ジャン・カルヴァンなど歴史に残る宗教界の大物や、日本まで来たフランシスコ・ザビエルなど、そうそうたる人物が並ぶのも読みどころの一つだろう。
初版2000年。
- 価格: 1900円+税
- 発売元: 集英社
- 人名: 佐藤賢一
- 原題: ドニ・クルパン回想録/Quartier Latin
- 2002/11/21更新
- 2002/05/29登録
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コメント (4)
2002/06/21
信生(ほい!) このキーワードから興味を持って(図書館で探して)半分くらい読んだところなんですが、これムチャクチャおもしろいですね。真田十勇士にも通じるような(ロヨラがどうしても三好入道に思えてしまう)。私はプロテスタントなんでかなり複雑な部分もありますけど。
永遠の旅人 確かに面白いです。私も某サイトで紹介されて読み始めたんですが、最初はもう首が痛くなるのも構わずに一気に読みましたからね。
2002/06/24
信生(ほい!) 一気に読了。ロヨラとカルヴァンの論争なんか、もっとやれって感じで。オチはほぼ予想の範囲だったけど、これってフィクションじゃないんですよね?あとがきで紹介されている、ドニ・クルパンのその後の活躍も興味あるなぁ。
永遠の旅人 まあ微妙に創作(というか後世の加筆)っぽい箇所もありますが、多分純粋に「回想録」だと思いますよ。
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