Forever Rouge / HOUSE OF SHISEIDO
「口紅のとき」 / ハウスオブシセイドウ
口紅と女性の心の有り様をテーマにした展示会が、資生堂のギャラリーHOUSE OF SHISEIDOにて6/10まで開催されています。上田義彦氏の撮りおろし写真と、角田光代さんの書き下ろしショートストーリーで構成された1階。そして、大正時代につくられたものから現代に至るまでの歴代の口紅と、鹿島茂氏による文学における口紅の表現(一説)で構成された2階とで、口紅について叙情的にも学術的にも触れることが出来る、興味深い展示です。
上田氏の写真は、おそらく氏の家族(妻の桐島かれんさんと娘さん達)がモデルのようですが、撮られていることを全く意識していないような自然な仕種で、その表情を見ているとドキっとしてしまいます。角田さんのお話は、口紅という視点でつづられたいち女性の物語なんですが、なんというかその主人公がとても普遍的な女性像で…。どの年代の女性にとっても、自分の中の「女性的な密やかな何か」に触れるのではないかと思うのです。(それが何か、とはここでは触れませんが…男性のみなさん、すみません)
文学作品に見られる口紅の表現…例えば島崎藤村「高楼」の一説などがあげられていました。
きみがさやけき めのいろも
きみくれないの くちびるも
きみがみどりの くろかみも
またいつかみん このわかれ
口紅は、女性を魅力的に見せる要素のひとつなのです。(昔も今も)
2階には資生堂の歴代の口紅CMが見られるモニタ展示もあり、宮沢りえさんが13歳の時に出演しているもの等あり興味深かったです。17歳の薬師丸ひろ子さん(可愛いかった…)主演の「初恋」というCMはカンヌ広告祭でも賞を取った作品だそうで…CMというよりショートムービーのような世界観のあるもので、とても素敵でした。(ここでも見られますが、是非会場で見て頂きたい)
個人的に自分はあまり口紅をつけないのですが、この展示を見て口紅っていいなあと、ときめいてしまいました(単純)。ファッションや髪型などの点では男女差がなくなってきている現代ですが、口紅が似合うというのはやっぱり女性の特権なのではないかなと、あらためて思いました。そして、それは男性(他者)の特別な眼差しがあるからなのでは、とも。
「口紅のとき」上田義彦・角田光代+時代の口紅たち
HOUSE OF SHISEIDO(ハウスオブシセイドウ) 3/23 - 6/10
休:月曜日
火曜日~土曜日 11:00~19:00
日曜日、祝日 11:00~18:00
http://www.shiseido.co.jp/...
【追記 2010.8】ハウスオブシセイドウは、資生堂本社ビルの立て替えに伴い、閉鎖になることが決まったそうです。2013年8月完成の新社屋でも、歴史や文化に触れられる展示は行うそうです。
http://sankei.jp.msn.com/economy/...
- 2010/08/12更新
- 2007/04/02登録
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