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55%の前向き

鶴見済氏の「檻のなかのダンス」という本に出てくる言葉です。
(漫画家のよしもとよしとも氏の「青い車」という作品について書かれた文章のタイトル)
以下、要点を引用します。


いつの間にか世の中は”気持ち悪い前向き”で溢れ返っている。

しかし、なかなか”気持ちいい前向き”にはお目にかかれないなあ、
と思っていたら、よしもとよしともの短篇集「青い車」がまさにそれだった。
前向きの度合いが「さあ、明日も生きていこう!」ではなく、
「まあ、今日も生きてるよ」程度なのだが、そこがいい。

結局全体的には、ほんの少しだけ前向きの感じに仕上がっている。
これが気持ちよく思えるのは、たぶん前向きというものは、
もともとこういうものだからだ。

誰だって前向き55%、後ろ向き45%とかいう微妙な比率のなかで、
なんとか今日も生きてるわけで、何もすべてが1か0かでできてるわけじゃない。
”気持ち悪い前向き”はそこにドーンと”前向き100%”でくる。
それは不自然で嘘くさく、当然気持ち悪い。

ここにあるのはそんな55%ほどの前向きや、
「生きてるのも、そう悪くはないかな」といったほんのささやかな
”生きている実感”だ。

きっと、そんなもんでいいのだ。

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コメント (2)

2002/05/29

たいやき なんだか良い言葉ですね。不安も障害もみんな認識しているから前向きになれるのであって、無根拠に前を向いてるのはそれらに目を瞑っているわけで、危うくて怖い。そんな前向きさはいらないです。

2002/05/30

NUE なぜか「サスティナブル・エコノミー(持続可能な経済)」ってな単語を思い浮かべました。バブルって150%ぐらい前向きな時代だったと思う。いまその反動で-150%ぐらい前向きだよね。

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