ケンチクイガク ニュウモン
建築医学 入門
「住環境・職場環境の改善を通して、積極的に病気を予防する」というテーマに取り組む代替医療として「建築医学」を提唱し、その全体像をさまざまな観点から解説した本です。
アスベストや耐震偽装など、経済至上主義的な側面が批判の的となって、ひいては倫理観にまで及んだ昨今の建築業界でありますが、建築医学の概念においてはむしろ、建築が如何に人を健康に幸せに導くかという観点で語られている点、とても大切なアプローチだと感じます。
脳科学や精神免疫学といった関連分野の理論を基盤に、さらに空間や土地の持つ磁場といった、人間が無意識に影響を受ける要素をとりまとめ、建築空間を考えていく手法は、面白いですね。
住宅のみならず、医療施設や教育施設などに、こうした考え方を積極的に導入すべきと感じました。
しかしながら、動き始めた分野だけに、これから展開を模索する段階であることは否めませんが、近年の「統合医療」の流れと共鳴して、とても重要な観点になっていくと思います。
- 2007/04/17登録
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