Victor Jara
亡くなって30年近くになるチリのフォーク歌手。
民族意識の高まりやアメリカの公民権運動などと連動した、チリの「新しい歌」ムーブメントの代表的歌手として人気を得、人民連合のシンボル的存在となりアジェンデ社会主義政権樹立に寄与する。
しかし、1973年9月のピノチェト将軍らによるクーデターで政権転覆、「自由」を歌われることを恐れた軍はハラを逮捕し、数千人のアジェンデ支持者らと一緒に国立スタジアムに収容する。
ハラを見つけた収容所長は、ギターが弾けないよう斧で指を切断。さらにハラはギターを渡され、「ほらっ、おれの母ちゃんのために何か歌え!」と強要されるが、血のしたたる両手を上げて人民連合の歌を歌い始め、怒った所長らに銃殺されてしまう。
まるで映画か小説のような話だが、30年前チリで実際に起こった出来事である。
クーデターの背後にいたらしい某超大国のCIAとかについては、コスタ・ガブラスの映画「ミッシング」や「サンチャゴに雨が降る」などが、ハラの伝記などとしては夫人のジョーンによる「終わりなき歌」や八木啓代の「禁じられた歌 ビクトル・ハラはなぜ死んだか」が参考になると思う。
劇的な生涯もあるが、作る歌もまた素晴らしいので、彼の歌をカバーするアーティストも多く、有名なのではロバート・ワイアットの「Te Recuerdo Amanda」。日本のソウル・フラワー・ユニオンもなにかカバーしているはず。それを聞いた時は彼等を見直してしまった。
中古のLPなら探せばあるがハラのLPもCDも日本ではほとんど入手不可。音楽家としての姿がわからなくなっていくうちに、ある種の政治的傾向を持つ人々の間でハラの神格化が進んでしまったが、今年になりチリで全アルバムの復刻が行なわれたらしい(もしかしたらこれから発売かも)。これでブートみたいな怪しいCDを買わなくてもよい。
インターネット時代になってもチリからCDを買うのはなかなか難しいので、なんとか全世界で発売して欲しいものだ。
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コメント (3)
2002/05/30
ひょみ Jaraがキーワードに挙げられるなんて! 感動です。私はブラジルのIvan Linsのカバーによる美しい"Te Recuerdo, Amanda"で初めて知りましたが、この歌ほど切々と、訥々と戦争/紛争を憎む歌を知りません。
cage 喜んでもらえて良かったです。僕もカバーで知る曲の方が多いので、これを機会にCDで買い直してみます。
2004/06/20
アンポンタン・ポカン ぜんぜん詳しくはないのですが (^ ^ ;、、もう20年も前ですが、友人が好きでよく聴いて(聞かされて?)ました。ビィオレータ・パラがフォルクローレの母なら、ハラは父でしょうか。身体が熱くなってしまいます。
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Gracias a la vida - Violeta parra
- jianの日記 | Tracked: 07.7.18 12:32 am
http://www.youtube.com/watch?... Mercedes Sosa …
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