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ヒライワヨネキチ

平岩米吉

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犬だ猫だの、養殖の対象でないものはあまり研究の対象にはならない。だから犬のことだの猫のことだのはほんとはよくわかっていないのだ。現在世間に出回っているいわゆる『飼い方本』は、賞と罰をもって、人間に刃向かわないような動物をつくるという西洋人の経験的方法論を綴ってあるに過ぎない。つまり犬や猫の本質を突いているとは言えない。

昭和の初め、犬を科学的に研究してやろうと考えた人がいた。平岩米吉である。彼の仕事や著書の解説はリンク先をお読みいただいた方が早いと思う。僕がここで伝えたいのは『平岩米吉の本は面白い』ということ。動物行動心理学なんていうモノが確立していなかった時代の著作である。その文章や視点は科学と文学のあやふやな境目をたどっていく。つまり犬を主人公とした動物記のように読めていくわけで、はらはらもするし、どきどきもできる。

今に続く西洋式の訓練法は、あれは犬に賞と罰で屈服を強いるものでとても感心できるものではない。犬ともっと触れ合い犬を理解しようとつとめれば、犬は飼い主に対して心服するものである。心服した犬は(狼やハイエナでさえ)従順な行動を取るようになるものである。

こんな一文に『うなづけるなあ』と思われる方なら、平岩米吉の著作をとても楽しく読めると思う。

写真は狼を抱く平岩米吉。いいなあ。抱いてみたいなあ。

平岩米吉

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