太平洋の防波堤
マルグリット・デュラスの著書。
この本を何で知ったかというと、石川忠司という人の「現代思想 パンク仕様」という本で引用されていたからです。
で、買ったはいいが読んでません。
いちおう86ページにしおりが挟んであるので、そこまでは読んだのでしょうが、よく憶えてません。
結局どこを読んでるかというと、最初の2ページです。
ここ(だけ)を繰り返し読んでいます。
ここに石川氏が引用していた部分が載っているのです。
だから買った意味がないともいえるのですが、
イヤ、この2ページだけでも買ってよかったと思う。
特に好きなところを引用します。
---------------------------*
その馬を買うのはいい考えだと三人とも思った。
たとえ、ジョゼフの煙草代にしか役立たなかろうと。
第一、それは一つの思いつきであり、
彼らがまだアイディアをうかべられるということを証明してくれる。
したがって、ある思いつきというのは、
たとえば死にかけた馬をつかってすべてがちぐはぐに運ばれようとも、
それが何かを動かす以上はよい思いつきなのだ。
したがって、こうした種類の思いつきというのは、
万事が痛ましい失敗に終わろうと、そのときはそのときで少なくとも、
自分たちのうかべる考えはろくでもないものだと思いつづけているうちは
絶対に起こらないような、果断な処置をとる気が起こることもあるのだから、
つねによい思いつきとなるわけだ。
*「太平洋の防波堤」 マルグリット・デュラス 著 田中倫朗 訳 河出文庫
- 2002/05/31登録
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