神宮の薔薇
俳句仲間が伊賀上野から伊勢神宮を巡って帰って来た。
俳聖・俳祖を訪ねる旅だったと云う。
松尾芭蕉が伊賀上野の出身であることは周知の事実だが、俳諧の祖として名を遺す荒井田守武は、伊勢神宮の神官を勤める家系の九男として、文明五年(1473)に生まれた。彼は山崎宗鑑と共に連歌の煩雑な作法を取り払い、今日の五七五の俳句の形を作ったことで知られ、句碑は伊勢神宮・神宮会館「如雪園」に在る。
「如雪園」は皇太神社の禰宜であった中川経高の別荘に付けられた名称で、今は「神宮の薔薇園」として450株以上の薔薇が植えられているらしい。
御土産に戴いたのは「神宮の薔薇」なる和菓子で、以前にも紹介した「五十鈴茶屋」が気になって立ち寄ったとかで、「本わらび餅」と一緒に我が家に届けて戴いた。見れば吉野葛を混ぜた半透明の羊羹が幾重もの花弁になり、その中心に白餡と云う清楚な姿である。
作っているのは隣の「赤福本店」で、この季節だけに頒布している立夏の和菓子であるそうだ。
その手弱かなる風情を愛でながら、無作法を承知で薄茶を点ててみたのだが、笹倉玄照堂の作務衣を着ていてもそれなりに和の世界に於ける涼味とは何かが窺い知れ、それならいっそのことと、ちょいと大島を浪人結びにして常念岳の残雪を観に出てみたくなった。
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コメント (3)
2007/05/10
Poughkeepsie なにやら食べるのがもったいないような姿形ですね。 かつての田園風景への憧憬でしょうか、街中でもその啼き声を耳にすると自然と空を見上げてしまうこの時期、「巣燕」もおいしそうです(笑)
涙腺子 句友は店内で「難事哉文字屋」を食したそうですが、鶯色の彩が実に風情豊かだったと申しておりました(笑)
涙腺子 因みに、何故これを冬の時季に作らないかと申しますと、以前北海道のお客さんがこれを持ち帰ってオホーツクの海に浮かべたところ、氷の妖精クリオネとなって流氷の下に舞い降りて行ったそうでございます(笑)
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