七回死んだ男
主人公は「反復落とし穴」という特異体質を持った少年です。「反復落とし穴」とは、一旦その落とし穴にはまってしまうと、(本人の意思とは無関係に)その同じ日を合計で九回過ごすことになるというもの。もちろん、同じ日なのだから、同じことを誰もが話し、同じ行動をする。そして、繰り返しているということがわかるのは主人公だけ。そのはずなのに、「反復落とし穴」の最中に突然祖父が殺されてしまう!
西澤保彦氏の作品を読むのははじめてだったのですが、とても面白かったです。「反復落とし穴」というSF要素と、祖父が殺されてしまうのをなんとか防ごうと謎を解いていくミステリー要素が、とてもうまくかみあっていると思いました。
これは本編とは関係ありませんが、謎が解けずにまた祖父が殺されてしまうのに愕然とする主人公の様子には思わず笑ってしまいます。
著者:西澤保彦
出版:講談社文庫
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