キンヨウビノサトウチャン
金曜日の砂糖ちゃん
『よるくま』『赤い蝋燭と人魚』に並ぶ酒井駒子さん代表作の一つ。
18×13(cm)という小型サイズに「金曜日の砂糖ちゃん」「草のオルガン」「夜と夜のあいだに」という短編3作を収録するというフォーマットとしても本格的大人向け作品です。
『金曜日の砂糖ちゃん』という素敵な題名からいきなり惹かれますが、いずれの作品も幻想的でノスタルジーに溢れており、内容も秀逸です。主人公は3作とも子供、かつ子供目線、文章も少ないのですが、その形式は酒井さんの画風と相まって「子供向け」というよりも「大人が子供の頃を思い出す」といった感があり、無意識のうちに懐かしい空想世界に浸ってしまいます。
画風としては、酒井さんのポストカードなどでよく見られる白黒を基調に、『赤い蝋燭と人魚』の幻想的絵画性とはまた違った独自の表現形式を確立した作品であり、見る人によって好き嫌いが別れるものですが、表紙がジグレー版画やポストカードにされるなど人気が高い作品です。
2005年にはブラティスラバ世界絵本原画展で金牌を受賞しました。
- 2007/06/06更新
- 2007/05/25登録
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