スパルタローカルズ/まぼろしFOREVER
3曲目の『平凡ギャング』を初めて聴いたとき、「BORN TO WINさ」とか、そんな率直な言葉を使うようになったんだなぁって、しみじみしてしまった。
そういう意味では、最近の彼の精神状態は、とても良いものなのかもしれない。
・・・・・・まあ、よく分からんですが、このアルバムを聴く限りではそう感じるってことです。
しかし、安部コウセイの曲の世界観はどんどん広がりを見せているのは確かで。
音自体は以前のアルバムよりもずっと聴きやすくなってきてるけど、その中に存在する強がりや優しさは、真っ直ぐすぎるほどに私の心に突き刺さる。
今回はあれですね。
幻想をそのまま幻想として消化しようとしたんじゃないしら。
「こうであれば最高なのに」という気持ちが、このアルバムのドコを切っても存在しています。
そして、それはある意味では私達が一度は考えることだからこそ、胸をかきむしられる切なさに襲われる。
「憧れはある。だけど、現実はそこまで上手くいかない。でも、それでも生きていくしかないじゃん!」というのは、彼らの一貫したテーマだから、、そういう意味はこれは凄く夢見がちなアルバムかもしれない。
でもさ、それだけじゃなくて、現実の苦さもちゃんと描かれてるんですよ。
だからこそ、優しくて甘くて、それでいて苦い。
いつもにましてダイナミックな演奏で鳴らされるそれは、とても心強く響く。
ドラマーが脱退してから初めて製作されたアルバムですが、サポートドラマーとして『MO’SOME TONEBENDER』の藤田氏が参加されています。
これに関しては、皆さんいろいろな意見があると思いますが、私はこれはこれで、バンド全体の音のダイナミックさにも拍車がかかっていて、良いと思います。
なにはともあれ、名作だと思う。
最終曲の『ミーハーher 』は、彼らから変化球を食らわされた感じがして、お気に入りな曲です。
- 2007/05/26登録
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