オキナワミツヤク
「沖縄密約」
沖縄返還の裏側で多額の費用を日本が負担する密約があったことを、毎日新聞の記者だった西山太吉氏がスクープしたのは1972年。超一級のスクープとして歴史に名をとどめるはずだったが・・・。ニュースソースが外務省の女性秘書官と発覚。機密漏洩事件は男女スキャンダルに矮小化されてしまい、世論やマスコミの関心も全く別方向に行ってしまった。(自分が記事に書くより先に国会議員に渡して質問させようとした手法にも大きな誤りがあったと個人的には思うが・・・)
それから35年。
西山氏は、密約を否定し続ける政府を相手に裁判を起こし「情報犯罪」を明るみに出そうと闘っている。その一方で、外交資料を駆使し、沖縄返還や日米同盟の本質に迫ろうとしている。
すごい執念と言わざるを得ない。
政府が密約を否定する根拠となってきた、元外務省局長の吉野文六氏は証言を翻している。このあいだまで4週間にわたり、朝日新聞の土曜版にも登場していた。
先日、沖縄に行ったときにのぞいた県庁近くの書店では、沢地久枝著「密約―外務省機密漏洩事件」 (岩波現代文庫)とともに、こ の本が山積みにされていた。多くの日本人は「歴史」の問題ととらえがちだが、沖縄の人たちにとってはまだまだ「現実」として直面する課題なのだと痛感、反省させられる。
しかし、それにしても。政府が国民に嘘を重ねてまで守る国益とは何なのかと考えてしまう。
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